高浜市でランチが自慢のカフェ:salutサリュー

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物理学で料理を変えていく。

みなさんこんにちは。シェフ「H」です。

 

今日はちょっとマニアックな話題になりますが、最後まで読んでくださいね。

 

ビル・ゲイツはご存知ですね。

 

そうです。米マイクロソフト創業者です。

 

その彼は長期休暇前に、オススメの本をブログに書くそうです。

 

ある年、「僕が唯一開いた料理の本だ」と珍しく料理本を挙げたそうです。

 

その本が「モダニスト・キュイジーヌ」

 

著者はマイクロソフト初代CTO(最高技術責任者)だったネイサン・ミアボルトです。

 

彼は飛び級で大学に入学したのはなんと、14歳。

 

理論物理学と数理物理学の博士号を持つそうです。

 

その本は科学図鑑のように分厚くて重く、食材が焼けたり沸騰したりする様子を調理器具の断面写真と共に細かく分析する研究書です。

 

 

こんな感じです。

 

ちなみに僕は持っていません。

 

高価な本です。

 

興味はありますが・・・

 

ミアボルトが退職後、最新のテクニックが詰まった料理の本をじっくり読んでみようと思い立ったがそんな本は存在しなかったんです。

 

そこで自ら研究し本を出版したそうです。

 

例えば、ピザ生地の強さを数値化したり、3次元スキャナーで焼き上がったピザの膨らみを測定したりしています。

 

ちなみにこんなおじさんです。

 

 

日本でもよく似たことで話題になった和食の料理人がいます。

 

「日本料理・龍吟」の山本征治氏です。

 

彼は日本料理を科学の点からアプローチをしました。

 

「鱧の骨切り」という伝統技法より、もっと良い方法があると考え、何と鱧をCTスキャンにかけ、骨の構造を調べ、どう捌いて、どう切ったらどうなるかを突き詰めました。

 

普通はそこまでしません。

 

「こうするもんだと」当たり前のようにやっていますし、疑問に思っても、そこまでの行動には至りません。

 

研究者です。

 

突き詰めないと気が済まないのでしょう。

 

僕はまだまだです。

 

そこまでには至りません。

 

でも、小さなことですが常に疑問に思うようにはしています。

 

「当たり前は当たり前じゃない」

 

いつも頭の置いています。

 

「塩するのは焼く前でいいのか?」

 

「胡椒はしなくてもいいんじゃないか?」

 

「茹でた方がいいのか焼いた方がいいのか?」

 

細かいですが考えています。

 

「こうするのが当たり前だけど、それは本当か?」

 

こんな考えをしていると、昔から当たり前のように言われていたことが、実は間違っていた、なんてこともありえるんです。

 

そうなると、「科学」の点から料理を考えることになります。

 

実際20年ほど前からそんな動きはあります。

 

「ピエール・ガニェール」という3つ星シェフが、物理科学者と協力して「分子ガストロミー」という科学の考えを取り入れた、新しい料理法に取り組んでいます。

 

もう少し違ったアプローチをしているのが、最近(といってもだいぶ前からですが)では最も有名な、スペインの3つ星シェフ「フェラン・アドリア」です。

 

ご存知かもしれませんが、スペインの「エル・ブジ」という、50席ほどの席に世界中から年間200万件!のも予約が殺到する「世界一予約が取れないレストラン」でした。

 

半年間営業して、半年間は新メニューの開発。

 

研究室ところで実験しているように開発していました。

 

ちなみに今は閉店しています。

 

「エスプーマ」を開発したことでも有名です。

 

話は変わりますが、僕は科学の視点から料理を見ることに関して「リスペクト」している番組があります。

 

「ためしてガッテン」です。

 

スゴイです!

 

スゴすぎます!

 

もう「ガッテン、ガッテン、ガッテン!」とボタンを何回も押しています。

 

色々な料理を科学していて、本当に勉強になります。

 

個人的には「神」番組です。

 

別にNHK信者ではありませんので・・・

 

と今回は長くなってしまいましたが、最後までありがとうございました。

 

本当はもっと書きたかったんですが・・・

 

自己満足みたいになるのでこのへんで・・・

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