みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
前回の続きみたいになってしましますが、「苦労して覚えたことは忘れない」ということに共感していただけますでしょうか?
苦労して覚えたことは身になりますしね。
「昔取った杵柄」という言葉もあるように、昔に苦労して覚えたことは忘れないし、期間が空いていても体が覚えています。
みなさんも心当たりがあると思いますが、小さい頃「自転車」の補助輪無しにチャレンジしたときのことを覚えていますか?
運動神経の良い方は、それほど練習しなくても乗れたかもしれません。
僕はそんなに運動神経は良くなかったので、何回も転びながら練習していたのを覚えています。
絶対乗ってやる!と思って頑張っていた記憶があります。
どれくらい練習して乗れたかは覚えていませんが、乗れたときの爽快感はなんとなく覚えています。
不思議なもので、一度乗れてしまうと後はそれほど苦労しません。
しかも大きくなってしばらく乗っていなくても乗れてしまいます。
不思議ですね。
勉強もそうです。
一夜漬けの勉強は、全く覚えていません。
でも、コツコツ勉強して覚えたものは忘れません。
調理に関してもそうです。
「手に職をつける」なんて言いますが、そんなに格好良いものでもありません。
地道に毎日の積み重ねです。
毎日毎日同じことをコツコツとしていくだけです。
例えば野菜包丁で切るとうい作業。
もう何万回したことでしょう。
見ないでもだいたいは出来ます。
きっとずっとやってればできることで、何十年もやっている人なら誰でも出来てしまうと思います。
だからそんなに苦労していないかもしれませんが。
でも例えば「鶏を解体する」という作業。
これはそんなに毎日するわけではありません。
初めて目の前に鶏を丸のまま出されたら、どうして良いかわかりません。
一度教えてもらってもなかなか覚えられません。
魚をおろすこともです。
初めは身がボロボロ。
時間もかかります。
自分で買っておろしてみたり、先輩の仕事を見て覚えたり、本で調べたり、作業を思い出してイメージトレーニングしたり・・・
苦労して覚えました。
だから、今はしばらく下ろしていなくても出来てしまいます。
言葉を換えると、「自信がある」ということかもしれません。
試合の前に、「俺はこれだけ練習してきたんだから負けるはずがない!」みたいな・・・
ちょっと違うかな?
今は全てと言っていいほど「インターネット」で調べることが出来ます。
「なんだっけ?」と思ったら、ちょちょいのちょいでわかります。
便利ですね。
だから、「苦労して調べる」ということがないかもしれません。
でも、苦労して調べてわかったことは忘れないし、そのわかったときの嬉しさと感動は何とも言いがたいものです。
僕は仕事をし始めてからのことですが、こんな疑問を持っていました。
「何で日本は『パン』って言うんだろう?ミルク、バター、ジャム、パン?」
そうです。「パン」だけはなぜか英語ではないんです。
テツandトモじゃないですが、「なんでだろ〜なんでだろ〜」です。
ずっと疑問に思っていました。
それほど重要なことではありませんが、ずっと頭の片隅にありました。
ある時料理の会報誌を休憩時間に読んでいたら、
「あ!これだ!」
鳥肌とともに気持ちがフワっと軽くなる気がして感動したのを覚えています。
何とそこに、どうして「パン」というようになったかということが書いてありました。
きっと疑問に思っていなかったら、ただの記事です。
しかし僕にとっては宝探しの「お宝」を見つけたようでした。
ただただ感動です。
たかがひとつの記事にです。
でもこれがインターネットで調べていたら、きっとあの感動は無かったと思います。
幸いまだインターネットがそれほど普及していなかった頃です。
なんだかのんびりしていたなあ・・・今考えると。
でもそれもまた良しかな!
久しぶりにジャムを作りました。
夏みかんのジャムです。
酸味もほとんど無く、苦みも少しだけです。
美味しく出来ました。
夏みかん自体が甘く、ジューシーでした。
上手く渋みが抜けていたので、そのままでも美味しかったです。
夏みかんと砂糖のみで作りました。
よろしかったらご賞味ください。