みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
「ラタトゥイユ」って聞いたことありますか?
フレンチのメニューでよく出てきます。
ちょっとオシャレな料理雑誌なんかには、夏の定番料理としてよく紹介されています。
「ratatouille」
「rata」は軍隊スラングでごった煮
「touille」はかき混ぜるという意味です。
フランス南部プロヴァンス地方、ニースの郷土料理なんですよ。
郷土料理なので、もともとは素朴な料理です。
多分畑で採れた野菜を鍋に全部入れて混ぜながらクタクタになるまで煮る。
そんな料理だったと思います。
南仏なので、どちらかと言うとイタリア料理を想像してもらうといいかもしれません。
イタリアンにも「カポナータ」という似た料理があります。
厳密には違うと思いますが、今日はそこには足を踏み入れずに行きます。
ラタトゥイユの材料は、日本の夏野菜が中心です。
トマト、玉ねぎ、ナス、ズッキーニ、パプリカ、ニンニクが主な野菜です。
油はオリーブ油です。
香り付けにブーケガルニまたはローリエやタイムのみ。
レストランで出すものは、綺麗に並べてオーブンで焼いたりします。
また、大きさをそろえてキレイな角切りにして作ったりします。
でもほとんどの場合、適当な角切りや乱切りにしてそれぞれを炒めて混ぜて煮込んでいきます。
温かいままでも、冷やしても美味しいです。
冷製パスタの具にしたり、パンにのせてチーズをかけて焼いても美味しいです。
この料理の郷土料理が生まれた「ニース」は、フランスを四角とすると、右下の角のちょっと手前くらいの位置になります。
地中海に面した高級リゾート地です。
フランスとイタリアの国境近くで、有名な「カンヌ」と「モナコ」の間にあります。
そんな高級リゾート地に、なんと僕は行きました!
高級ホテルが建ち並ぶ海岸沿いを散歩しながら、しばしセレブ気分!
でも僕はリュックを背負った小汚い格好。
宿舎は海岸とは逆の山側にあるユースホステル。
「ああ、世界には映画のような世界があるんだ・・・」
しばし夢気分に浸りながら、口にするのはミネラルウォーター・・・
一度「ニース」ってどんなところかネットで調べてください。
めっちゃキレイな海岸沿いの街ですよ。
素朴なラタトゥイユからは到底想像できない街です。
「南仏プロヴァンス」って、なんだかオシャレなイメージですよね。