みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
今年は梅雨が長いですね。
雨降りで湿度が多いと困ることが多いです。
食材などを冷蔵庫から出すと、すぐに結露し始めます。
水滴がついてしまいます。
そのまま冷蔵庫に戻のは衛生上よくありません。
きちんと拭いてから戻します。
そういった水滴がものを腐食させたり、菌の繁殖を促進させたりします。
買い出しから帰ってきても同じことです。
湿度が高い時は、冷蔵物が結露して汗びっしょりになったり、冷凍物もしかりです。
例えば缶詰や瓶詰めなんかは、店内が冷えているところに売っているので、帰ってくる頃にはうっすら水滴がついていたりします。
すごく気を使います。
これからは湿度もありますか、それ以上に気温が高くなるので、これまた大変な時期へと突入します。
あと、小麦粉などの粉系は、湿気を吸いやすいので、使う直前に振るわないといけません。
なので、この時期のお菓子やさんは大変だと思います。
ミルフィーユなどのパイ生地のお菓子は、日本では乾燥した時期にしかできません。
湿気を吸って、パリパリの生地がすぐにフニャフニャになります。
クッキーなどの焼き菓子、タルト生地なんかもすぐサクサク感が無くなってしまいます。
チョコレートも湿度の高い中では扱いが大変だと思います。
パイ菓子やチョコレート菓子が秋から冬にかけて売られるのはそのせいもありますし、暑い時期にはそれほど食べたいと思わないということもあるかもしれませんね。
デザート用に「チュイル」という薄い焼き菓子を焼いたことがありますが、湿度が高いとすぐにフニャッとなってしまい大変な思いをした経験があります。
ヨーロッパへ行くと気候が違うために、一年中乾燥しています。
人間にとっても本当に気持ちいいです気候です。
もちろん食材も日本より、そういった点で取り扱いやすいです。
もちろん梅雨はありません。
長雨みたいな時期はありましたが、日本と全く気候が違うので、洋菓子を日本で作るということは、それ自体大変なことが多いと思います。
日本の四季にとっては大切な梅雨ですが、僕たちにとっては大変苦労させられる梅雨ですね。
さて先週から玄関に生けてあるお花です。
「クルクマ」という花だそうです。
クルクマとはアラビア語で「ウコン」を意味するそうです。
そうなんです!ウコンの花なんです。
びっくり!!
あの姿からは想像できない綺麗な花です。
「蓮」の花を連想させるような、インドや中国っぽい印象を受けました。
そうしたら、やはりインドでは、B.C.900年頃から栽培されていたとの説もあるようです。
日本では、平安時代時代中期に、中国から伝わってきたようです。
何しろ古くからある花なんですね。