高浜市でランチが自慢のカフェ:salutサリュー

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「かりもり」って知ってますか?

みなさんこんにちは。シェフ「H」です。

 

「かりもり」っていう名前聞いたことありますか?

 

そうです、そうです。

 

東浦にある有名家具メーカーですね。

 

・・・・・

 

「おいおい!それ『カリモク』やないんかい!」

 

すいません、そんなボケはいいとして、なんだかわかりますか?

 

それでは「かりもり」の登場です!

 

 

漬け物用の白瓜の一種です。

 

一般的な瓜と同様旬は夏です。

 

7月から8月にかけて収穫されます。

 

スーパーでも見かけることがあるかもしれませんが、産直に行くとこの時期にはだいたいあります。

 

僕はこの「かりもり」の粕漬けが大大大好きなんです。

 

小さい頃は毎年祖母が漬けてくれていました。

 

漬けている様子は、今でも覚えています。

 

どうして好きになったかわかりませんが、その「かりもり」のおかげで「漬け物」が好きになりました。

 

と思っていたのですが、それはどうやら違ったようです。

 

我が家では漬け物は「粕漬け」。

 

祖母が「粕漬け」が好きだったのかはわかりませんが、「ぬか漬け」は漬けていなく食べたことがありませんでした。

 

大人になって「ぬか漬け」の漬け物を食べた時は、正直「そんなに美味しくない」と思いました。

 

僕の中での漬け物の基準が「かりもりの粕漬け」なんです。

 

だから「奈良漬け」や「わさび漬け」も大好きです。

 

酒臭いくらいのものや、甘ったるいものでもいけます。

 

小学生の頃は、「塩分とり過ぎるから気をつけるように」と注意されたこともあるくらいでした。

 

そんな「かりもり」は明治時代から濃尾平野で栽培されており、愛知県の伝統野菜に認定されています。

 

別名「堅瓜(かたうり)」と呼ばれるくらい、非常にかたい瓜のため、漬け物以外で食されることはほとんどないようです。

 

「かりもり」の生産がおこなわれている濃尾平野の南には知多半島があります。

 

知多半島にある半田周辺は古くから交通の利便性が良く、醸造業が栄えた地域で、最盛期には200を超える酒蔵があったそうです。

 

その酒蔵から出る大量の酒粕を使い、「かりもり」を漬けていたことから粕漬けが根付いたのではないかと言われています。

 

「かりもり」って面白い名前だなあと思っていたら、どうやらその語源も面白いことがわかりました。

 

漬け物にした時には「カリッ」と食感が良く、ご飯が「もりもり」食べられるということからきているということです。

 

そんな冗談のような名前なんですよ。

 

いつもカレーに添えているピクルスに今回も「かりもり」を入れました。(緑色のものが「かりもり」です)

 

 

今回は、かりもり、ニンジン、大根、パプリカで作りました。

 

甘酸っぱくて、女性の方には人気です。(男性には以前作っていた福神漬けの方が人気だったようですが・・・)

 

 

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