みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
お盆が過ぎ、8月も下旬です。
お盆が過ぎて、9月の声が聞こえてくるとざわざわし始めるのが・・・
そうです、「虫の声!」・・・・・
ではありません。
年末のことです。
クリスマスやお正月のことです。
飲食業界は9月に入ると、早いところでは年末の宣伝などがチラホラで始めます。
例えば10月1日にクリスマス用の宣伝広告を出そうと思うと、まさに今のような8月の猛暑の中、クリスマスメニューなどを考え、9月の始めには料理の写真を撮らなければなりません。
ホテル時代は、織田裕二ばりに「キターーー!」とポーズをとってしまいそうな感じでした。
「またやってきたなあ・・・」と皆で声をそろえて言いながら、大変な季節が近づいてきたことに身が引き締まる思いでした。
和洋中の料理長に声がかかり、皆頭を悩ませます。
メニューもさることながら、何が大変かと言うと、「食材調達」です。
8月の暑い中、冬の食材を用意して写真撮りをしなければならないんです。
メニューを考えたはいいが、食材が手に入らないということもあります。
また逆に、メニューに載せた食材が冬の季節に不作や不漁、ということもありえるんです。
やむなく高い食材を仕入れなければいけません。
原価率も計算してメニュー構成をしているので、頭が痛いということもあります。
過去何年かのメニューを参考にしたり、また同じようなメニューにならないようにしたり、流行も少し取り入れたり、ホールマネジャーの意見も聞いたり、客層から好みの食材を取り入れたり・・・・・
色々なことを考えつつメニューを作っていきます。
あまり考え過ぎてもいけません。
視野が狭くなっている場合があるからです。
自己満足なメニューになることがあります。
自分のお店なら構いませんが。
そこはホテルなので、ある程度万人に受け入れられるものを考える必要があります。
それもまた経営者の考えもあるかもしれませんが。
あれこれ書いてしまいましたが、お盆が過ぎると、そんなことを思い出します。