みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
今の時期は「柑橘類」がたくさん出回っていますね。
そんな中で、昔から日本人に馴染みのある冬の代表的な柑橘類の1つが「八朔(はっさく)」です。
「聞いたことあるけど、どんなんだっけ?みんな同じに見えるんだよねえ・・・」
そうですね。
直径が9〜10センチくらい。
重さが300〜400gくらい。
ソフトボールと同じかもう少し大きいくらいかな。
温州みかんより少し黄色っぽい。
この時期、温州みかんより二周りくらい大きくて、皮が厚くてごつい感じの物はだいたい八朔だと思います。
独特のほろ苦さがあり、上品な甘さと程よい酸味が特徴ですね。
この八朔は、江戸時代に広島県の因島にある恵日山浄土の境内で発見され、明治時代に「はっさく」と名付けられたようです。
当時の恵日山浄土寺の住職が、
「八朔には食べられる」
と言ったことから名付けられたそうです。
「八朔」とは「八月朔日」つまり「旧暦の8月1日」のことで、現在でいうと9月の始め頃になります。
しかし、9月の始めというとまだ実が小さく酸味も強いので、そのあたりはどうだったのでしょうか?・・・・
現在は12月〜2月頃に収穫し、1〜2ヶ月ほど冷暗所で熟成させてから出荷されているようです。
そうすることで酸味も落ち着いて食べごろになるそうです。
皮が厚く硬いので、ナイフなどで外皮をむいて食べると良いと思います。
そして中袋と皮にもたくさんの栄養分があるんです。
主に免疫力を高め、疲労回復や風邪予防、さらに女性に嬉しい美容効果やダイエット効果も期待できるそうです。
免疫力を高める栄養分ビタミンCを含んでいるため、風邪をひきやすいこの時期にはもってこいの果物です。
また苦みの成分である「ナリンギン」には、食欲抑制作用や脂肪の分解を促す作用があるので、ダイエット効果が期待できます。
さらに血管を丈夫にしたり、アンチエイジングや花粉症対策にも効果があると言われているそうです。
ちなみに「ナリンギン」は果実よりも果皮や薄皮におおく含まれているんだそうです。
やはり「旬」のものを食べることが体のとってもいいことなんですね。
このおいしい「八朔」でジャムを作りました。
表面をよく洗い、外皮を厚めに剥き、果実と果汁を取ります。
種を取り除きます。
その種と、中の薄皮などを煮出します。
外皮は柔らかくなるまで煮てから、刻んでいきます。
外皮、果実、果汁、煮汁、砂糖を鍋に入れて煮ていきます。
ちなみにこの「八朔」は親戚の家で育ったものです。
農薬などは一切使用しておりませんので、果皮も安心して食べられます。
よろしかったらご賞味ください。
また、人気のサリュー手作り「シンプル バタークッキー」も焼き上がりましたので、こちらもどうぞご賞味ください。