みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
サリューでは、カレーに自家製ピクルスを薬味としてお出ししています。
以前は福神漬けを作っていましたが、最近は大根や人参、パプリカなどを使ったピクルスを作っています。
緑色の野菜も使いたいのですが、酢を使うと変色してしまうので、使っていません。
キュウリがたくさん採れる時期に漬けたりするくらいです。
あとはこの地域の地元野菜である「かりもり」は時期になると取り入れています。
そのピクルスで、今回使ったのがこちらです。
左から、「紫人参」「金時人参」「へきなん美人」です。
「紫人参」は、全体が紫色のものや、内側が黄色やオレンジ色のもの、赤みがかった紫、黒っぽいものなど品種によっていくつかのタイプがあります。
今回使ったものは、中まで紫色というか、むしろ黒っぽいくらい濃い色の紫色でした。
紫色はポリフェノールの一種アントシアニンによるものです。
普通の人参よりも甘みは強いです。
ちなみに、紫人参は現在主流の五寸人参よりも歴史は古く、人参の原産地のひとつアフがニスタンには紫人参の野生種があるそうですよ。
「金時人参」は「京人参」とも呼ばれています。
おせち料理や、高級和食などによく使われていますね。
西日本では、西洋人参が日本に入ってくる前から栽培され食べられていたそうです。
現在は収穫量が少なくなっています。
西洋人参よりも栽培期間が長くかかったり、収穫期間が短いことや、栽培には高い畝(うね)が必要だったり、根が割れやすいなどといった作りづらい点が要因のようです。
こちらも西洋人参と比べ甘みは強いです。
そして、今やブランド野菜となった「へきなん美人」です。
臭みが少なくとても甘いのが特徴で、サラダなど生で食べるのがおすすめです。
細く切った人参をドレッシングで合えたサラダや、火を通しますが軽く炒めたきんぴらやナムルなんかも美味しいと思います。
あとは人参ジュースですね。
甘くて、砂糖を入れているのかと思うほどです。
缶詰のジュースもありますよ。
この「へきなん美人」ですが、へきなん美人に限らないと思いますが、スーパーなどで人気なのが「M」サイズなんだそうです。
大きくなり過ぎると売れなくなってしまうそうです。
しかしながら、商品価値としては大きいものはダメなんだそうですが、実は味は大きい方がおいしいんです!
これは人参農家さんが言っていることなので間違いないと思います。
みなさんも、形を気にせず大きいものを購入してみてくださいね。
(今回使ってる人参は小さめですが・・・)
あと今回使った野菜に、「紅くるり大根」という赤大根があります。
赤い大根はたくさんあります。
皮だけ赤いものや、中もほんのり赤いもの。
この「紅くるり大根」は中まで真っ赤なんです。
写真は皮を剥いてあります。
ピクルスにすると、本当に真っ赤になります。
肉質も柔らかく瑞々しいので、色を生かしたサラダや漬け物が良いと思います。
煮たりすると、煮汁まで真っ赤になるので気をつけてください。
さて今日は久しぶりに「極寒」でしたね。
風も強く時々雪が舞っていました。
店内にいたので暖かかったですが、外で作業している方も見えて、本当に寒そうでした!
いつも寒い部屋でブログを書いています・・・
今日は早く温かいお風呂につかって、すぐに布団に入ろっと!