みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
前回は「欧風カレー」や「インドカレー」などのことについて書いていきました。
今回は家で作るカレー、「家カレー」について、「家カレーを美味しくするには」といことに焦点を当てていこうと思います。
みなさんのご家庭でカレーを作るときは、市販の「カレールー」を使っていると思います。
色々な種類があって、みなさんも好みのカレールーがあると思います。
そんなカレールーですが、みなさんは多分1種類のルーだけで作っていると思います。
今度作るときは2種類をブレンドしてみてください。
それぞれのカレールーで、スパイスの調合や入っている調味料が少しずつ違います。
なので2種類以上混ぜると、さらに味が複雑になり美味しくなると思います。
ただし、「甘口・中辛・辛口」は同じものを選んだ方が良いと思います。
入れる水分は「水」のみよりもお酒を少し入れるとより味わいが深くなります。
日本酒はほのかな甘みが増し、赤ワインは渋みや酸味が増しより複雑な味わいに、ビールはほのかな苦みがより美味しくしてくれると思います。
入れ過ぎは注意で、だいたい水の10%程度までが良いと思います。
基本的なことですが、アクは取った方が良いのか、また取り過ぎは良くないのか?
アクの取り過ぎは「アクも美味しさのうち」とも言いますが、「家カレー」に関しては取った方が良いと思います。
これはある実験からのデータなので、ほとんどの人がアクをしっかり取った方が美味しいと言っています。
なので試してください。
ローリエを入れたりしますが、「家カレー」に関しては入れなくても大丈夫です。
大量に入れない限りそれほど変わりはありません。
気分的に入れたいときは入れてくださいね。
僕個人的にオススメは「クミン」又は「クミンパウダー」を入れると、ちょっと本格的と言うか、お店っぽくなるかなあと思います。
もちろん好き嫌いはあるのでお好みで。
僕自身も「パクチー」がダメなんです・・・
お肉はそのまま入れるより、炒めてから入れた方が断然美味しいです!
そのときは焼き色をしっかり付けてくださいね。
それが旨味になります。
「メイラード効果」と言います。(メイラード効果についてはまたの機会に。以前玉ねぎの時にも書いたと思います。)
お肉は薄切りの方が早く仕上がって良いと思います。
よく言う「玉ねぎは飴色まで炒める」ですが、本当はその方が良いと思います。
しかし「家カレー」の場合そんなに時間をかけていられません。
玉ねぎは薄切りにして、とりあえず色がつくまで炒めてみてください。
油を少し入れて、強火であまり触らずに炒めたらすぐに色がつきますよ。
焦がさないように色づけてください。
その際少し塩をすると、玉ねぎから水分が出てより良いと思います。
いろいろ「家カレー」を美味しくするポイントを書いてきました。
1つでも良いので試してみてくださいね。
きっと美味しくなると思いますよ。