みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
3月8日はミシュランガイドが創刊された日でした。
「ミシュラン」と言えば、「ミシュランガイド」が有名ですね。
ご存知とは思いますが、本当はフランスのタイヤメーカーです。
もともとは1900年のパリ万博が行われた年に、自動車運転者向けのガイドブックとしてフランスで発行されました。
さまざまなガイドブックが出版されていますが、代表的なものは評価を星の数で表す、ホテル・レストランガイドですね。
始めは無料で配布されていました。
写真は2000年のものです。
創刊100周年ということで、創刊号の復刻版がおまけでついてきました。
フランスではミシュランの「星の数」はみなさんが思っている以上に影響が大きいと思います。
なので、ミシュランの「星の数」にまつわる話しはたくさんあります。
星の数が増えるほど、そのプレシャーは相当なストレスとなるほど大きなものとなります。
星の数を落として命を絶ってしまったシェフもいるほどですから・・・
それほどフランスのレストラン業界のおいて、ミシュランガイドの影響力の大きさは計り知れないんです。
よく言われますが、3つ星がついているレストランは、日本で言うところの高級料亭です。
庶民のいくところではありません。
フランス全土のみならず、世界中からそのレストランを目指してやってきます。
僕がフランスで働いていたレストランは2つ星でした。
働いていたといううちに入らないかもしれませんが・・・
普段はそれなりに忙しいですが、休日や、特にバカンス(だいたい7月〜8月の約2ヶ月間)になると、僕が想像していた以上にめちゃくちゃ忙しかったです!
朝8時頃から夜中12時くらいまでずっと忙しいです。
休憩はほとんどありません。
これが約2ヶ月続きます。
まともに食事もとれません。
休みは月曜のお昼だけでした・・・
「何だこれは・・・」
「エラいところに来たな・・・」
休みを取れないと怒るフランス人が必死に働いています!
それくらい星の力は大きいです。
僕がいたのはフランス西南部の片田舎ですよ。
本当に何もない。
空気がキレイなので夜空には満天の星空が広がっていました!
そんなところにバカンスとなると、フランス全土から車でやってきます。
状況がよくわかっていない僕は、
「これ、いつまで続くんだろう・・・」
そう思っていました。
いきなり始まったレースで、ゴールもわからず突っ走っているような感じでした。
ある時営業中にレストランの外に出ることがあったので駐車場を見たら、超高級車がずらりと並んでいました!
「星が付くってずげーな!」
そんな「星」の威力を垣間見ました。
日本でもミシュランの格付けが色々な都市で行われています。
その効果はやはり大きいですが、反対に、
「勝手に格付けされて困る」
というところももちろんあります。
それも含めて、やはりミシュランガイドの影響力は大きいですね。