みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
『枇杷(ビワ)』の季節ですね。
ビワは昔から日本にゆかりがある果物です。
すでに奈良時代から存在していたようです。
栽培され出したのは江戸時代で、その頃は小ぶりの物だったようです。
今ある大きなものはその後中国から入ってきた品種なんだそうです。
お店の建物の横には、お隣さんの畑の大きなビワの木があり、たくさんの実がなっています。
その実を狙って、カラスやスズメがやってきます。
特にカラスは毎日のようにお店の周りをウロウロしています。
そして食べ散らかしてます・・・
また、親戚からもビワをいただきました。
甘さが控えめだったので、時間のある時にジャムを作ろうかと思っています。
ご存知の通り、ビワって買うと高いですからね!
皮をむくと色が変わりやすいので、デザートに付けるにも直前に剥いて付けないといけません。
そんな「ビワ」ですが、
「ビワを庭に植えると病人が絶えない」
みたいな迷信を聞いたことありませんか?
僕も小さい頃、祖母から聞かされました。
というものの、僕が小さい頃、食べ終わったビワのタネを埋めて出てきたビワの木が庭にありましたが・・・
諸説あるようですが、いくつかあげてみたいと思います。
その1つが、
「ビワの木が家に湿気をもたらすから」
という説です。
ビワの木は常緑樹で、一年中葉が付いています。
夏は直射日光から強い日差しを遮ってくれますが、冬などは日差しが入りにくくなってしまい、家が湿りがちになるというのです。
またビワは温暖な気候を好むこともあり、寒冷な地方では、実がたくさん実るまでに時間がかかってしまい、そのビワを楽しむまでに老いてしまうとされ、縁起が悪いとされてきたようです。
もう1つに、硬いビワの木が剣道の木刀の材料として珍重された時代があったそうです。
昔は防具を付けずに稽古したことから、木刀に血が染み付いてしまうこともあり、その材料であるビワの木を自宅で栽培すると、病人が出ると言われるようになったそうです。
最後に、ビワは栄養成分が豊かであり、数々の効能が期待されている果物なんです。
高血圧やガン予防、またアンチエイジングにも効果があると言われるようになりました。
また昔から実だけでなく、葉も薬として利用されてきました。
そんなビワの木を庭に植えていると、見知らぬ人が実や葉を求めて訪れるようになり、家人に病気が移ってしまったり、病人が多く訪れるから気味が悪いと思われたようです。
今はその当時とは時代も環境も違うので、そういった迷信は当てはまらないと思いますが、それでもちょっと気になるかな・・・(笑)