高浜市でランチが自慢のカフェ:salutサリュー

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コロナ禍で「飲食店」が叩かれている理由は?

みなさんこんにちは。シェフ「H」です。

 

コロナ禍で、多くの業種が大打撃を受けています。

 

その中で「飲食業」は最も大きな影響を受けている業種の1つです。

 

先日の西村大臣の件でも、「飲食業」が標的にされているのがわかりますね。

 

僕は飲食店を経営しています。

 

なので、今回の西村大臣の件や、今までの飲食店への対応や措置などは、僕たちにとっては大変に苦しいことで、怒る人がいてもしょうがありません。

 

死活問題ですからね。

 

感染経路を見ると、実は新規感染者の中で最も多いのは「家庭内」、次いで「職場内」というデータがあります。

 

飲食店での感染が出てるとはいえ、それらに比べたら少ないんです。

 

飲食店での感染がわかりやすくて取り上げられやすいことにもあります。

 

見せしめのような感じであり、実際の科学的証拠は不十分です。

 

簡単に言えば「雰囲気」です。

 

何となく危なそう・・・みたいな。

 

当然飲食店への影響が大きくなると、それを取り巻く業種への影響も出てきます。

 

食材、酒類、飲料、備品、広告、などなど・・・

 

 

西村大臣の味方をするわけではありませんが、本人は「飲食店いじめをしよう」と思ってやっているわけではないと思うんです。(本当はいじめようと思っているのかもしれませんが・・・)

 

自分達は日本を守るためにこんな色んな対策を考えてやっている、というのを国民に見せなければいけません。

 

その標的が「飲食業」へと向いてしまったんです。

 

それではなぜ「飲食業」へ、その矛先が向いてしまったのか?

 

僕自身も何となく感じてはいましたが、このブログを書くのに少し調べたら、やはり感じていた通りのデータが出てきました。

 

これを見たら悔しいですが、「仕方ない・・・」と思ってしまうところはあります。

 

本当にざっくり言ってしまうと、やはり日本全体の産業の中での「飲食業」の影響力が「弱い」ということが大きな要因と思いますし、実際そういった意見もあります。

 

経済的にも政治的にも、残念ながら僕が身を置く「飲食業界」は影響力の弱い「弱者」なんです・・・

 

「経済に最もダメージが少ない産業」に選ばれてしまったんです・・・

 

世の中から飲食店がなくなったら大変です。

 

想像もつきません・・・

 

しかし、今の日本経済に中では一番叩きやすい産業なんです・・・悔しいですが。

 

例えば東京都の「経済活動別(産業別)GDP構成比(名目)の比較」を見てみると、平成30年度は107兆円というGDPの中で最も比率の少ない産業は、「電気・ガス・水道・廃棄物処理」で1.6%です。

 

しかし、ここはライフラインなので犠牲にはできません。

 

では、その次に比率の少ない産業は何か?

 

そうです、「宿泊・飲食サービス業」なんです。

 

全体の2.2%です。

 

ちなみに比率の高いのは、「卸売・小売業」で、20.3%です。

 

「宿泊・飲食サービス業」の10倍弱です!

 

世界でも有数の人口あたりの飲食店割合を誇る東京ですが、実はGDPの中で占める割合は低く、経済に対して影響力は弱いんです。

 

賃金の安さはやはり、そういったところからもわかりますね。

 

たくさん出したくても出せません・・・

 

政治のことはあまり言いたくありませんが、やはり「飲食業界」は政治の世界への影響力も大きいとは言えません・・・

 

なんだかんだ言っても、経済界、政治界への太いパイプを作っていかなければいけないのかもしれません。

 

エラそうなことを言ってますが、好きで入った「飲食業界」です。

 

やはり楽しくやっていけたら、そんなに良いことはありません。

 

しかしながら、現状は仕方ありませんが、以上のようなことが現実です。

 

現実をしっかり受け止めて、踏ん張っていきたいです。

 

僕自身はこの業界でも、影響力は全くないと言っていい1人の料理人です。

 

しかし、一日一日、自分のできることをやっていくしかありません。

 

長々とすいませんでした・・・

 

 

 

 

 

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