みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
「オクラ」と言えば緑色ですね。
ネバネバが美味しいです。
そのオクラに「赤い」オクラがあるのをご存知でしょうか?
スーパーなどではなかなか見かけないですよね。
この「赤オクラ」は地元高浜で採れたものです。
一般的な緑色のオクラと風味や粘り気などに違いはありません。
大きく違うのは見ての通りその色ですね。
この赤色は「アントシアニン」という色素が大きく関係しています。
赤いバラやリンゴ、ブルーベリーにも含まれている色素で、眼精疲労の回復や老眼の予防なども期待されているものです。
しかしながら、この「アントシアニン」は熱に弱いんです!
なので、加熱すると色が抜けて、一般的な緑色の物と同じようになってしまいます。
しかも茹でると、色だけではなく栄養素までも溶け出してしまうんです。
こんな風に。
オイオイ!茹でとるやん!・・・
そんな栄養素の1つがオクラ特有の「ネバネバ」のもととなる「ペクチン」です。
ジャム作りなんかによく使われますね。
ペクチンは食物繊維の1つで、食後の血糖値の上昇を抑える働きがあります。
なので、熱を通さないで生で食べるのがいいんですが、さすがに生はちょっとという方は電子レンジを使って短時間加熱することで、ある程度赤身を残すこともできます。
なので、サッと茹でたり、電子レンジで少しだけ火を入れてから、刻んで使うと食べやすいです。
赤いオクラに限らず、緑のオクラも栄養素がたくさん詰まっています。
暑い夏を「ネバネバ」パワーで乗り切りましょう!