みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
買い出しの時によく利用する農道の周りの田んぼでは、すでに『稲刈り』が始まっていました。
早いですね。
伊勢神宮に奉納する稲を刈り取るニュースを耳にしました。
写真だけ見ると、稲穂が黄金色になって空は雲一つない秋の空といった感じですが、残暑厳しい8月の終わりです。
稲の種類は早生(わせ)と中手(なかて)、晩生(おくて)の3つに分けられます。
稲刈りは、「田んぼ全体が黄金色になった時」にします。
目安は田んぼ全体の90%が黄金色に変化した時です。
これよりも早い段階であれば、食べられる籾(もみ)は少なく、遅すぎれば品質が低下してしまいます。
または、「出穂(しゅっすい)後の平均積算温度が1000℃になった時」です。
出穂とは籾の部分である穂が出ることで、全体の4〜5割ほどで出穂とされます。
例えば、出穂してからの平均気温が20℃であれば、50日が稲刈りの目安になるということです。
90%黄金色になったから収穫しようとすると、残り10%は商品になりませんし、100%黄金色になったから収穫しようとなると、今度は『銅割れ(玄米の内部に亀裂が生じる現象)米』という品質の低下は避けられないそうです。
品質か、収穫量か・・・
僕の家も昔はお米をつくっていましたが、稲穂の状態や、台風、また仕事の休みの日などを考慮して稲刈りをしていました。
売り物ではなかったので、そのあたりは融通が利きました。
台風や長雨の予報が出ると、少し早めに刈り取っていましたね。
雨や風で倒れている稲穂を見かけると、生産者さんを気の毒に思います・・・