みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
料理人にとって、包丁で指を切ってしまうことが一度はあると思います。
まだ日の浅い時は、包丁の使い方が上手くないので切ってしまいますが、ある程度ベテランになっても切ってしまうことはあります。
僕もありました。
回数も多くないということはありますが、記憶に残っているのはほとんどありません。
しかし、2つ、記憶にハッキリ残っているものがあります。
(ここからは文章ですが、苦手な方は飛ばしてください。)
1つは、バターを切っていたときです。
包丁の柄と切っ先に手を当てて切っていましたが、力を入れた時に切っ先に添えていた指が滑ってしまい、切っ先でスパッと!
もう1つは、野菜の千切りをしていたときです。
どうってことない時ですが、こういう時は気を付けなければいけません。
意外と忙しい時は切ることは少ないです。
千切りをしながら、後輩に指示を出すために包丁から目を離したときです。
親指の爪をスパッと!
この時は結構いきました。
すぐに手で押さえて止血。
絆創膏をして、テープでぐるぐるにして、ビニール手袋をして・・・
よほどひどくない限り、仕事は続けます。(今は多分続けることは無く、休まされると思いますが。)
この時は傷が、ジンジンと痛みましたね。
どうでもいいようなことですね。
すいません。
僕自身も年を取ってきたら、段々想像するだけでダメになってきました・・・
どうしてこんなことを書いているかというと、「湿度」が低くなってきたなあと感じたので、この「傷口」のことを思い出しました。
ん?どういうこと?
湿度が低い、つまり乾燥していると「傷」が治りにくいということなんです。
「フランスは乾燥しているので、包丁で切ったりすると、傷口が治りにくいんだよ。」
ということを聞きました。
「へ〜、そうなんだあ・・・」
傷口が乾燥してしまい、なかなかくっつかないということです。
以前までは、「傷は消毒して、ガーゼで覆って早く乾かす方が良い」とされていましたが、この治療法は間違いであることがわかってきました。
消毒薬は細菌を取り除く以上に、傷口の再生に必要な生きた細胞まで傷つけます。
現在は、まず傷口を生理食塩水や水道水で洗い、異物を除きます。
それから傷口の潤いを保てる素材でできたシートで覆って乾燥を防ぐという処置の仕方が良いとされています。
小さな傷であれば、かさぶたもできずキレイに治ります。
料理人は「切り傷」より「火傷」の方が多いかな・・・
先日のスカッと晴れた日の様子です。