みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
台風は愛知県にはそれほど影響は無く通り過ぎていきました。
千葉県では影響が出ていたようですが、日本からは遠いところを進んでいってくれたおかげで、日本に大きな影響を与えることは無くよかったです。
なにしろ、長雨で日照不足のため、野菜が高騰していたり、稲刈りの季節であったり、リンゴの収穫であったり、とにかく台風は農作物にとっては大きな影響を与えるものですから・・・
ところで台風は「熱帯低気圧」です。
「気圧って、野菜の成長に影響するんでしょうか?」
答えは「影響します」
大きい影響は無いかもしれませんが、少なからずあるんです。
少し難しい話になりますが、気圧が高くなる(天気は良くなりますね)と窒素の吸収は減り、光合成を止めたりするそうです。
逆に気圧が下がる(天気は悪くなりますね)と窒素の吸収は増えて栄養成長が促進されるそうです。
ちなみに「窒素」は植物の生育根から吸収される必須栄養素の中で、最も多く必要とされます。
葉や茎の伸長を促進する栄養素なので、葉や茎を食用とする野菜にとっては「窒素」を多く必要とします。
どうしてか?
それは葉からの水分の蒸散が、気圧によって変化するからだそうです。
気圧が下がると葉の外へ向かって水分が出ていきます。
植物内の圧力は一定なので、外が低くなればそちらに水分が流れますし、高くなれば中に留まろうとします。
そうすると、細胞内の濃度が高くなります。
その結果浸透圧の関係で、水分は濃度の濃い方に移動するので、根っこから水分が植物内に取り込まれます。
その時に水分と一緒に窒素も取り込まれます。
気圧が低くなると、成長に最も必要とされる「窒素」を取り込みことができるんです。
気圧が高くなると、その逆ですね。
先に言ったように、水分は外に放出されないので、根っこからも吸収されることはありません。
ということが言えますが、やはり日光は植物の成長には欠かせません。
まあそういった傾向があるということで、気圧は野菜の成長に何かしらの影響があることは間違いないようです。
今日の日の入り後の夕焼けの風景です。