高浜市でランチが自慢のカフェ:salutサリュー

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男子厨房に入らず

みなさんこんにちは。シェフ「H」です。

 

『男子厨房に入らず』

 

厨房に入っている身からすると、

 

「そんなあ〜・・・」

 

ということわざですね。

 

「男が台所に立って料理をしたり、片付けたりするべきではない」

 

ということなんですが、これは男女の役割が固定していた時代の教えであるので、今の時代には当てはまらないですね。

 

「dancyu」という雑誌もあるくらいですからね。

 

これはどちらかというと、

 

「男子厨房に入る」

 

ですからね。

 

この言葉の由来は中国「孟子」に出てくる、

 

「君子は庖厨(ほうちゅう)を遠ざく」

 

にあるといいます。

 

哀れみ深い王様は動物が殺されるのを見てかわいそうになり、肉を食べるなと言い出すと民衆が困る。

 

だから君主は厨房に近寄ってはいけない・・・。

 

これが日本に伝わって定着したらしいです。

 

ちなみに「孟子」は紀元前375年頃に出生し、紀元前289年頃に死亡したとされています。

 

ということは日本の弥生時代の頃です。

 

ん〜、かなり昔・・・

 

そんな時にできた言葉ですからね。

 

それからずいぶん経った平安時代(794年〜1185年)、貴族にとって料理は高尚な趣味の1つだったそうです。

 

管弦、和歌、囲碁と並んで「包丁、料理」と明記されているそうです。

 

天皇や上皇の御前、また貴族達が集まる宴席で、巧みな包丁さばきを見せることは、自分の評価がアップする絶好のチャンスとなっていたそうです。

 

つまり日本では古来、男子が料理に腕を振るうことが伝統のようになっているということですね。

 

家庭でも料理男子が増えているというデータが出ています。

 

女性の社会進出が増えて、家庭での仕事も垣根は無くなりつつありますからね。

 

とは言え、いきなりお父さんがキッチンで料理を作ると、お金をかけて、時間をかけて料理を作るという趣味のようになり、家族から白い目で見られてしまうことがあることは否めませんね。

 

またたま気を利かせたつもりでキッチンに入り、料理や片付け、掃除なんかして自慢げに、

 

「やっといたぞ!」

 

なんて言ったもんなら、奥さんに、

 

「じゃあいつもやってね」「たまにやって自慢しないでよ」とか「ものの場所が違う」「使いづらいからもう触らないで」

 

なんて言われてしまいうのがオチかもしれませんね。

 

「え?僕ですか?・・・」

 

僕は家の料理はほとんどしません・・・

 

すいません、いつもありがとうございます・・・

 

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