みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
いつもオードブルなどに使っていた「イタリア・パルマ産生ハム」がありません。
あるものだと思っているものが「無い」ことが、最近よくあります。
値上げも頭を抱える問題ですが、今まで使っていたものが急になくなると困ります。
もちろん、ロシアのウクライナ侵攻の影響を受けているものもあれば、感染症等の影響を受けているものが目立つようになりました。
特にヨーロッパから輸入されている食品には、最近よくありますね。
現在「イタリア・パルマ産生ハム」の輸入が停止されています。
これは今年1月に発生が確認された豚の伝染病、アフリカ豚熱(ASF)です。
これを受けて、日本は、イタリア産生ハムやサラミなどをの輸入を停止しています。
特に生ハムは、イタリアからの輸入が全体のおよそ7割を占めています。
それだけに輸入業者や飲食店などに与える影響は大きいです。
特にイタリアンレストラン等は無くてはならない食材のひとつです。
今までは輸入が停止される前に仕入れたものがありましたが、今は在庫がかなり少なくなっているようです。
「代わりにスペイン産生ハムを・・・」 そう考えるのは皆同じです。
スペイン産はもともとイタリア産より価格が高い上、輸入停止をきっかけに注文が集中し、例年と比べて価格がさらに2割ほど高くなっているということです。
それでは「アフリカ豚熱(ASF)」とは?
日本では発生が確認されていませんが、これまでアフリカやヨーロッパのほか、アジアでも発生が確認されています。
人には感染しないものの、豚が感染すると致死率はほぼ100%とされています。
もし国内で発生した場合、畜産業に大きな打撃となることが懸念されています。
イタリアでは、今年1月、ASFの発生が確認されています。
これを受けて、日本は、豚肉や豚肉の加工品などの輸入停止に踏み切りました。
日本では「鳥インフルエンザ」のニュースをよく耳にします。
気になる今後ですが、輸入停止措置が解除されるには、色々と段階が必要で、今のところその見通しは立っていないといういことです。
ということは、影響は長期化する可能性が出てきています。