みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
これは何の実だかわかりますか?
「なんだろう?」
「黒いラズベリーみたいだけど?」
これは『桑の実』です。
『桑』ってあの蚕のエサになる葉っぱの木です。
そこに実る果実です。
英語では「マルベリー」 フランス語で「ミュール」と言います。
品種や変種はたくさんありますが、養蚕用に葉っぱを収穫する「ヤマグワ」と、果実の収穫が目的の「西洋桑」に大別されます。
成りはじめは白く、徐々に赤くなり、完全に熟すと赤黒くなります。
桑の木は病害虫の心配が少なく育てやすいんだそうです。
農薬も使わずに済み、余計な手間がかかりません。
今回購入したものは、それほど甘味が無く、酸味があるものでした。
フレッシュでデザートにつけていましたが、残す方もいました。
「やはり甘味が少なく、酸味が強かったせいかな・・・」
なので今回は火を入れようと思います。
「収穫期間が短いから、たぶんもう出回らないだろうなあ・・・」
桑の実は豊富な栄養素を含んでいます。
その中に「アントシアニン」があります。
ポリフェノールの一種で、抗酸化力によって老化を予防する効果が期待されています。
また「カリウム」は、余分な塩分を排出してくれるので、高血圧を防いでくれる効果があります。
あまり見かけない、珍しい果実かもしれないですね。