みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
夏はやっぱり水ようかん。
というのは言い過ぎですが、暑い時には冷えてさっぱりといただける「水ようかん」が美味しいですね。
もちろん普通のようかんも美味しいですね。
先日お客様から「水ようかん」をいただきました。
「シェフが和菓子が好きって書いてあったから。」
ということで、碧南にある「ときわ木」さんの水ようかんをいただきました。
ありがとうございます。
和菓子には目が無いので、すぐにいただきました!
見た目も涼しい竹の形の入れ物に入っている水ようかんです。
昔はお中元によくいただきましたね。
水ようかん、カルピス、そうめん、ビールなどは定番でしたね。
今の定番は何でしょう?
色々凝ったお中元も多いですよね。
小学生の頃は、水ようかんって、
「なんか味が薄くて、すぐ食べれちゃう!」
なんて思ってました。
いっしょに入っている、メロンのゼリーやプリンの方が好きでしたね。
でも大人になると、
「さっぱりして美味しいね!」
なんてなります。
ようかんには、「練りようかん」「蒸しようかん」「水ようかん」があります。
「水ようかん」は他の2つに比べ水分を多く含んでいることが理由です。
ちょっとだけ「ようかん」のことを話しますと、現在の形のようかんが日本で生まれたのは中生で、室町時代(金閣寺建立が代表的ですね)前期までには今の「蒸しようかん」の作り方が生まれていました。
安土桃山時代(織田信長、豊臣秀吉が政権を握っていたときですね)のは「練りようかん」が生まれ、江戸時代に発展していきます。
そして江戸時代中期ごろ、水ようかんが誕生します。
思ったより古く誕生したんですね。
江戸時代の水ようかんは、蒸し羊羹と同じように、小豆・砂糖・水に小麦粉、または葛粉、上新粉などを混ぜて型に入れて蒸し、冷やして作られていました。
水ようかんが生まれた当初は、なんと「おせち料理」と共に食べられていたんです。
水ようかんは他のようかんと比べて糖分が少ないので、日持ちがしません。
なので寒い冬にだけ作られていたそうです。
明治時代以降には、水ようかんも練りようかんと同じように寒天を使うようになりました。
さらに冷蔵庫が普及し、水ようかんが夏の定番となっていきました。
いただいた水ようかんは竹の形をした入れ物に入っていましたが、実は昔の水ようかんは竹筒などに入れて売られていたそうです。
あ〜、夏も食べ過ぎて太りそう・・・(笑)