みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
夏野菜の代表のひとつである『トマト』ですが、実は旬は夏ではないんです!
「え!本当! 夏野菜だから旬は夏じゃないの?」
「旬のものは旬の時期に」
というだけあって、それぞれの野菜の旬の時期に食べるものが一番美味しいとされていますし、栄養もたくさん詰まっています。
夏野菜は夏バテ予防になる効果がたくさん詰まっているんです。
そんな夏野菜に共通していることがあります。
何だと思いますか?
例外もありますが、ほとんどのものが、
「枝にぶら下がっていて、種まで食べられる」
なんです。
トマトも、もちろん枝にぶら下がり、種まで食べられます。
そのトマトは夏でも美味しく食べられますが、一番美味しい時期は夏ではないんです!
というのは、トマトは、実は高温多湿に弱く、冷涼で強い日差しを好む野菜です。
この点から夏ではないということが言えます。
トマトの性質からすると、春から初夏、秋から初冬が一番美味しい時期と考えられます。
でも日本ではトマトの栽培が始まった頃から「旬は夏」とされていました。
「春に種まきしたものは、夏に実がなる」ということから「トマトの旬=夏」となったようです。
確かに僕がよく行く産直では、春から初夏にたくさんのトマトが並べられていました。
8月が近づくにつれ、その姿が見えなくなりつつあります。
全く無くなることはありませんが、かなり少なくなっています。
うちの畑も、もうトマトの収穫は終わって、全部引っこ抜いてしまいました。
現在は栽培技術や品種改良、環境も良くなり、夏でもおいしいトマトが手に入りますが、実は旬は夏ではなかったんですよ。