みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
お店の駐車場の入り口にはオリーブの木があります。
そのオリーブの木に「実」が生っていました。
毎年実が生るんですが、オリーブの木って、1本じゃ実は生らないんですよ。
品種が違う2本以上の木がないと受粉しないんです。
自家受粉する品種もあるというので、そうなのかもしれません。
その場合、実は少ししか付かないというので、たぶんそうなのかなあ?
数えてみると、10くらいは付いていました。
5月くらいに、たくさんの花を咲かせていましたが、結局実はそれくらいしか生りませんでした。
オリーブには1000種類以上の品種があると言われています。
その中でも日本の気候に合った品種が小豆島などで栽培されていますね。
小豆島ではすでに100年以上、オリーブを栽培しているんです。
オリーブの歴史って古そうですよね。
みなさんが想像する通り、起源は5000年以上前なんです。
現在のトルコ西部から中部辺りが原産のようです。
世界史の授業のようですが、フェニキア人や古代ギリシャ人・ローマ人などにより流通が進み、ギリシア・エジプト・シチリアといった地域でも栽培されることになります。
ローマの植民地政策に伴い、オリーブ栽培は地中海沿岸にあるほとんどの国へ広がりました。
その後アメリカ大陸からさらにメキシコ・チリにまで広がっていきます。
地中海沿岸にオリーブ栽培地が多いのは、そうした歴史がありました。
オリーブ生産量は、スペインが最も多く、続いてイタリア、モロッコと続きます。
歴史が古いだけあり、旧約聖書のノアの方舟では、平和の訪れの象徴として鳩がオリーブの枝をくわえて登場したり、ギリシャ神話では女神が人々の役に立つ贈り物としてオリーブを作り出したという話があります。
オリーブは地中海沿岸地域の人達に取っては、重要な存在なんです。
日本でいうところの「桜」みたいな存在になるんだと思います。
そんなオリーブの木は、一年中緑の葉を付けているので、お店にとっては緑があっていいですね。