みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
畑の端っこに「ミカンの木」があります。
毎年時期になると実を付け、だんだんとオレンジ色になります。
初めは緑色の実なので目立ちませんが、色付き始めると
「あ!ミカンがなってる!」
と気づきます。(笑)
皮がツルツルなことから、「八朔(ハッサク)」か「甘夏」だと思います。
「八朔」は広島県が原産です。
現在は生産量、出荷量共に和歌山県が1位です。
12月頃から収穫が始まり、通常収穫後1ヶ月から2ヶ月ほど貯蔵されます。
そして酸味が落ち着くまで寝かしてから出荷されます。
なので、旬は収穫した時ではなく、最も美味しく食べられる2月から3月になります。
果肉は水分が少なく、独特の苦みが特徴です。
次に「甘夏」ですが、「甘夏」のことを指して「夏みかん」と呼ぶことが多くなっているそうです。
店頭で、「夏みかん」として出回っているものが、実は「甘夏」ということがよくあるようです。
「甘夏」の正式な名称は「川野夏橙(カワノナツダイダイ)」です。
生産出荷量は「熊本」が第1位です。
「甘夏」は「夏みかん」よりも甘いのが特徴です。
皮はツルツルしていて、夏みかんよりも酸味が少なく糖度が高いです。
なので、主に生で食されます。
1月から収穫が始まり、その後寝かせて酸味を抜き、熟成されてから出荷されます。
夏みかんより早く酸味が抜けるので、美味しくなる旬は3月から5月までです。
「夏みかん」の果肉は水分が多くて、酸味が強いです。
皮はデコボコしていて厚くて、袋も厚めです。
正式には「夏橙(ナツダイダイ)」といいます。
「夏みかん」は江戸時代から日本にある柑橘で、原産は山口県です。
今では、熊本県、鹿児島県、愛媛県で生産が盛んで、この3県で出荷の約7割を占めているそうです。
「夏みかん」という名前から、夏の時期に収穫する柑橘類だと思われがちですが、実る時期は「冬」です。
「夏みかん」は冬の収穫したものを夏まで保存するか、温かくなる春から初夏まで、そのまま木にならせたままにしておくか・・・
ある一定期間ねかせてから出荷されます。
これは「八朔」や「甘夏」同様、「夏みかん特有の酸味を取る」ためなんです。
季節が夏になるまで寝かせておかないと食べられないことから、
「夏みかん」
と呼ばれるようになったといいます。
だいたい4〜5月頃に出荷されますが、夏みかん自体が果物として出荷されることは少なく、主にジュースやジャムとして用いられます。
柑橘類の美味しい季節になるなあ・・・
またジャムも作らないと・・・