みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
最近は「サバ缶」が人気で、レシピを調べればたくさん出てきますし、家庭の食卓にも定着しつつありますね。
そんな「サバ」が記録的な不漁を受けて、サバ缶の価格が上昇し、大手水産食品会社は出荷を一時停止したと発表しました。
サバ缶は3年の賞味期限の日付が付く商品です。
秋の終わりから冬に旬を迎えることから、昨年2022年11月に作ったとすると2025年の日付が付くはずです。
しかしながら、現在店頭で販売されているサバ缶は、2024年の賞味期限が記されているものなので、1シーズン前に製造されたもので、今シーズンのサバ缶がまったくといっていいほど入荷していないそうです。
全国有数のサバの水揚げを誇る宮城県石巻市では、サバの代わりにイワシが大量に獲れているいるそうです。
不漁だった昨シーズンのサバの漁獲量は約1万2000トンでしたが、今シーズンはさらに約9000トンに減少しています。
しかも大きさがかなり小さいものしか獲れず、加工に回せるような中型・大型サバが極端に少なかったそうです。
専門家によると、不漁の原因の一つとして、「イワシの大群がサバを漁場から追い出している」と指摘しています。
実はこれ、水族館でも同じようなことが起きるそうです。
「水族館の大水槽にマイワシとサバを一緒に入れると、サバは水槽の底に追いやられるということが起きるので、海の中でもそういうことが起きている」
と考えられています。
こんなことが報道されると、それこそ店頭から「サバ缶」が消えてしまいそうですね・・・