みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
美容師・理容師さんって、よく調理師と比較されるというか、同じような職種として取り上げられます。
両方とも、技術職だったり、「切る」ことに関わっていているとか、厳しい修行の世界だったりとか・・・
僕は調理師なので、美容師・理容師さんの世界はよくわかりませんが、調理師はどちらかというと「裏方」的なところがあるので、調理師の方が地味かな・・・とも思いますが・・・
中でも美容師さんって「おしゃれ」なイメージですね。
厳しいのは一緒だと思いますが・・・
先日散髪にいった時に、使っていた「バリカン」を見て、ふと思いました。
「バリカンって、なんでバリカンって言うんだろう?」
そこで調べてみました。
そしたらある事実が分かりました!
「バリカンはバリカンではない」
ということです。
どういうことかと言うと、実は「バリカン」の器具としての名称は、本当は「クリッパー」といいます。
「クリッパー」って初めて聞きました・・・
それでは、なぜその「クリッパー」が「バリカン」と呼ばれるようになったのか?
その訳は、日本に最初にもたらされた「クリッパー」が、フランスの製作会社名「バリカン・エ・マール商会(Barriquand et Marre)」のものであったことに由来して通称となったそうです。
記録上「バリカン」という名称が現れてくるのは、明治40年になってからだそうです。
明治16年(1883年)、在フランス日本公使館書記官・長田桂太郎が持ち帰り、鳥海定吉という理髪師がこれを使用して、以後、普及したそうです。
明治17年12月4日の読売新聞にはすでにバリカンの広告が掲載されていたようです。
ちなみにフランス語では「tondeuse(トンドゥーズ)」、英語では「hair clippers(ヘア・クリッパーズ)」で、バリカンは日本独自の呼称なんです。
物の名前の語源って、調べてみると色々な理由があったりして面白いですね。