みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
新聞などを見ていると、「米」「英」「仏」「独」「伊」などのように、国名を漢字一文字で表記してあることがありますよね。
他にも「豪」「露」「加」「蘭」「中」「台」「韓」「印」と、これくらいならわかると思います。
「米」アメリカ
「英」イギリス
「仏」フランス
「独」ドイツ
「伊」イタリア
「豪」オーストラリア
「露」ロシア
「加」カナダ
「中」中国
「台」台湾
「韓」韓国
「印」インド
でも、「白」「波」「馬」「星」「氷」なんて書いてあったらわかりませんよね。
それでは、いつ頃、何のために国名を漢字一文字で表記するようになったのか?
江戸時代中期に世界地図を作成する際、外国の名前を日本語の発音に近い漢字を当てはめたそうです。
例えば、「イギリス」は昔は「エゲレス」と発音しました。
漢字では「英吉利」「英吉利私」という漢字を当てはめていました。
大正時代には、「米」「英」など主要20ヵ国程度が漢字一文字に略され、現在も使われているものもあります。
昭和27年(1952年)になると、公用文を作成する際、外国の地名や人名、外来語などはカタカナ表記するように内閣が各省庁に通達したため、多くの国でカタカナ表記になったそうです。
しかし、新聞や雑誌の見出しのように文字数が限られる場合にカタカナだとスペースを取り過ぎるため、現在も漢字一文字の表記が使われているんです。
それでは、前に出てきた「白」「波」「馬」「星」「氷」はどこなのか?
「白」ベルギー
「波」ポーランド
「馬」マレーシア
「星」シンガポール
「氷」アイスランド
わかりましたか?
ほかにも
「新」ニュージーランド
「愛」アイルランド
「烏」または「宇」ウクライナ
「希」ギリシャ
「丁」デンマーク
「土」トルコ
「葡」ポルトガル
「墨」メキシコ
「秘」ペルー
などなど、全くわからないもの多くありますね。