みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
「グリンピース」の美味しい季節です。
前回は「グリンピース」と「グリーンピース」についてでした。
今回は「言葉」についてではなく、食べ物としての「グリンピース」についてですよ。
みなさん、「グリンピース」はどのようにして食べますか?
日本では、家庭において、「グリンピース」がメインになるメニューは「豆ご飯」くらいですかねえ。
カレーやシチューに入れたり、かに玉や天津飯の上にのっていたり、シュウマイの飾りだったりと、どちらかと言うと「脇役」ですよね。
「さやえんどう」(絹さや)の時は重宝されるし、乾燥させて「エンドウ豆」になれば、和菓子には欠かせないものとなりますね。
また、「グリンピース」は独特の香りがあるので、小さいお子さんには敬遠されがちですね。
一方、外国にいくと「付け合わせとして」や「メインの食材」としても人気があります。
フランスでは、
「グリンピースのフランス風」(petits pois à la française プティポワ・ア・ラ・フランセーズ)
プティポワはグリンピース、フランセーズはフランスの、フランス人(女性)という意味です。
という、フランス風と名前が付いてしまうほど、フランス国民も大好きなグリンピース料理があります。
それほど、フランス国民にとって「グリンピース」は馴染みのある野菜なんです。
どんな料理か?
一般的な材料は、
・グリンピース
・タマネギ
・ベーコン
・レタス
・バター
・ブイヨン
です。
バターでベーコンを炒め、スライスしたタマネギを入れ、グリンピースを入れて、さらに炒めます。
細切りにしたレタスを入れて、ブイヨンも入れて煮ます。
グリンピースが柔らかくなれば味を調えて出来上がりです。
日本ではグリンピースのキレイな緑色を重要視しますが、フランスの家庭料理では、クタクタに煮ます。
でも、美味しいですよ。
これ自体が一品料理です。
付け合わせにもなりますし、ブイヨンを増やせば、具だくさんスープにもなります。
バケットと一緒に、またはパスタにしてもいいですよ。
もちろん材料が無ければ、ベーコンの代わりにハム、ブイヨンの代わりに水、それくらいな感じです。
フランスの家庭料理は、素朴な煮込み料理が多い気がします。
フレッシュのものがいいですが、冷凍でも十分の美味しいので、上手に使うといいですね。
フレッシュのものは、日が経つと写真右のように、すぐに芽が出てきますよ!
注意!!(笑)