みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
これからの時期、雨が降ると「カタツムリ」を見ることがありますね。
ちょうど梅雨時期に咲く「アジサイ」の葉の上にいるイメージがありますよね。
そんな「カタツムリ」は、フランスに限らずヨーロッパでは食用として人気があります。
みなさんも聞いたことがあると思いますが、「エスカルゴ」といいます。
「エスカルゴバター」と呼ばれるものと一緒に焼いて食べるのが定番です。
バター、パセリ、ニンニクで作ります。
色々な食材とも合うので、ワインバーなんかでは、このバターを使った料理が定番ですね。
もちろん、日本にいるようなカタツムリを食用にしている訳ではありませんよ。
きちんと食用に養殖されています。
なにしろエスカルゴを食用にした歴史はものすごく古いんです!
なんと!先史時代(人類が文字を持つ以前である、紀元前3千年以前)の遺跡に殻が残っていたそうです。
そのことから、人間が最初に食べた動物の1つだろうと考えられています。
料理をして食べるようになったのは、古代ローマ時代からなんだそうです。
同じ頃に養殖も始まったそうです。
ちょっと横道にそれますが、「古代ローマ時代」は紀元前753年に建国され、476年までの約1200年間続いたとされているので、一体いつなんだ?なんて思ってしまいますが、もっと調べる必要があるかもしれませんね・・・
中世のカトリック教徒には「肉食絶ち」という日があり、その時に食べることができた、人気のごちそうだったようです。
そのエスカルゴはフランスでは20種類ほどが生息しているそうです。
その中で食用は「グロ・グリ」「プティ・グリ」「エスカルゴ・ド・ブルゴーニュ」「トルコエスカルゴ」の4種類です。
産地はブルゴーニュやアルザス、オーベルニュ、ローヌ・アルプ、ボルドーなどが有名です。
エスカルゴがブドウの葉を好むことから、昔からワインの産地とつながりがあるようですね。
最後に、エスカルゴは雌雄胴体の生き物なんです。
つまり、オスとメスの両方の機能を備えているんですよ!
なので、メスをめぐって争うことのない平和な世界なようですね。
雨の日にカタツムリを見つけました・・・(ちょっとグロいですかね・汗)