みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
「麦」というと、収穫は「秋」のようなイメージがありますね。
穀物が実り、収穫を迎える季節のイメージがあります。
「稲刈り」もそうですからね。
なんとなく勝手にイメージしますよね。
こんなこと言うくらいですから、違うことはおわかりかと思います。
実は「麦の収穫」は初夏、ちょうど今くらいの時期なんです。
先日、麦畑の横を通ると、ちょうど大きなコンバインで刈り入れをしているところでした。
近頃、麦を植えているところが多くなったような気がするのは気のせいでしょうか・・・?
「二十四節気」をさらに約5日ずつの3つに分けた期間に「七十二候」というものがあります。
その中に「麦秋(麦秋・むぎあき)」という言葉があります。
「麦秋」は「麦を収穫する季節」、または「初夏の頃」という意味なんです。
文字だけ見ると「秋」の頃かなと思いますが、違います。
麦は秋〜冬に種まきをします。
1ヶ月ほどすると、青々とした葉をつけます。
ここで行われるのが、日本独自の農法「麦踏み」なんです。
字のごとく、生えてきた麦を踏みつけてしまいます!
「どうしてそんなことをするのか?」
「せっかく育った麦を踏んでしまうのか?」
そう思ってしまいます。
「麦踏み」は、11月〜2月の寒い時期に計4回ほど行われます。
土が乾いているときを見計らって踏んであげると、根の張りがよくなるんだそうです。
寒くなると霜柱が麦の根を浮き上がらせてしまい、乾燥や寒さにさらされると麦は枯れてしまいます。
それを防ぐためにも重要な工程なんです。
また、踏むことで茎の数が増えることにもつながるそうです。
人間も踏まれて強くなっていくのかなあ・・・