みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
ところでみなさん、
「だし」
ってご存知でしょうか?
「出し汁」の「だし」ではありませんよ。
山形県の郷土料理です。(料理とは言い過ぎかも・・)
野菜を生のまま手軽に食べられる夏の山形県の定番料理です。
山に囲まれ、夏は高温多湿で非常に厚さが厳しい内陸の「村山地域」を中心に食べられてきたと言われています。
暑さで食欲の無くなる時期に、キュウリやナスなどの水分を多く含む夏野菜と、青じそやミョウガなどの香味野菜を刻んで合え、味付けしたのが「だし」なんです。
農繁期のスピード料理としても親しまれてきたそうです。
「だし」という名前の由来は、
・「出汁のように他の食材を引き立てることから」
・「包丁で野菜を細かく切り出す」
・「野菜を刻んで味付けしただけで手早く食卓に『だす』ことから」
などの説があります。
しかし、これといって定義は無く、100軒あれば、100通りの「味」があります。
なので、他に、タマネギや山芋、オクラ、納豆などを入れたり、味付けは「しょう油」が基本だが、麺つゆや出汁入りしょう油を使ったりするようです。
と言うことは、本当に自由に好きな物を入れたりしてもいいので、ザックリした決まりは、
「夏野菜や香味野菜を細かく刻み、好きな調味料で混ぜ合わせた、ご飯に合うもの」
みたいな感じでしょうか。
もちろん、ご飯だけじゃなく、冷や奴にのせたり、めんつゆの薬味としてなど、使い方は自由です。
みなさんんも、暑い日の食事に作ってみてはいかかでしょうか。