高浜市でランチが自慢のカフェ:salutサリュー

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ミノムシの秘密

みなさんこんにちは。シェフ「H」です。

 

「ミノムシ」って最近見かけたことがありますか?

 

なぜか、お店の植木などによく見かけるようになりました。

 

ここ数年のことですが。

 

先から少しだけ頭を出して、少しずつ動いています。

 

面白いので、たまに見ています。(笑)

 

中には完全に固まって動かない状態のものも居ます。

 

「こんなところに!」

 

というような所にくっついています・・・

 

このミノムシは、チョウ目・ミノガ科のガの幼虫です。

 

その中でも「オオミノガ」「チャミノガ」の幼虫を指すそうです。

 

この幼虫が作る自らを覆う巣が、ワラで作った雨具の「蓑(みの)」に似ていることから、日本では「ミノムシ」と呼ばれるようになったんです。

 

実はこのミノムシ絶滅危惧種になってるといいます。

 

その原因は、オオミノガヤドリバエという外来種のハエが西日本を中心に増えたためです。

 

そして、オオミノガはこの天敵から身を守る術がないようです。

 

そのため、徳島県、宮崎県で絶滅危惧Iに、神奈川県。山口県、福岡県では絶滅危惧II類に指定されました。

 

そしてもう1つ、地元バンテリンドームの名前でも有名なコーワの関連会社である「興和」と、文部科学省の研究機関である農業・食品産業技術総合研究所が共同で研究を進めてきたミノムシの糸を商業化する技術に成功しています。

 

これまで最強といわれていた「蜘蛛の糸」に比べても優れているようです。

 

糸の切れにくさがカイコの5倍、オニグモの2倍あるそうで、人間の髪の毛より細い0.01ミリという細さで軽いんだそうです。

 

また耐熱性も優れ、340℃まで耐えられるそうです。

 

樹脂と複合することで強度を大幅に改善できるそうです。

 

そこから、防弾チョッキ、航空機、自動車、ゴルフクラブなどの用途が考えられているそうです。

 

ミノムシはエサを与えれば繰り返し糸が取れる上、共食いをしないので大量飼育が可能なんだそうです。

 

実は、このミノムシに注目したのも、「脱石油に貢献するサスティナブル素材として開発を進める」という点からなんだそうです。

 

ミノムシが絶滅の危機にあることや、自ら出す糸がものすごい力を持っていたとは知りませんでしたね。

 

 

 

 

 

 

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