みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
「新タマネギ」といえば、3月〜4月の春に収穫されて出回るものと思いきや、実はもう出回っているんです。
近年、この時期に「新タマネギ」を見かけるようになりました。
昨年もこれくらいの時期に出回っていたと思います。
この新タマネギは、主に1月から3月にかけて静岡県(浜松市、湖西市、御前崎市)から出荷されているようです。
通常タマネギは日持ちを良くするために1ヶ月くらい風に当てて乾燥させますが、新タマネギの乾燥期間は1〜2日程度です。
静岡県で収穫される新タマネギは、全国の新タマネギの産地の中でも、
「日本一の出荷量であり、日本一早い新タマネギの産地」
なんです。
元々は他のタマネギと同じくらいの出荷時期だったんですが、産地の環境に適したタマネギの種子の選抜と、タマネギに適した栽培環境を活かして、年明けからの出荷を実現させたんです。
この新タマネギには愛称があります。
春に向かうにつれて出荷最盛期となることから、地元では
「春を呼ぶタマネギ」
と呼ばれていたそうです。
地元の小学生に愛称の募集をしたところ、「春を呼ぶ」という商品イメージから選ばれた
「はるたま」
という名前に決まりました。
令和2年1月から「静岡県の新タマネギ」は「はるたま」という名前で出荷されているそうです。
この静岡県でのタマネギ栽培は、元々愛知県知多郡八幡町の生産者が現在の静岡県浜松市篠原町に移り住むようになり、愛知で広がりつつあった白タマネギの種苗を持ち込んで栽培したのが始まりなんです。
まだ寒いですが、こうしてもう春を感じる食材が出てきていることにも驚きますね。