高浜市でランチが自慢のカフェ:salutサリュー

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山の上ホテルが休業

みなさんこんにちは。シェフ「H」です。

 

「東京都千代田区にある山の上ホテルが今日から休業します」

 

という朝のニュースが耳に入ってきました。

 

「ああ、そういえば・・・」

 

休業の発表はニュースで聞いていました。

 

それが2月13日の今日でした。

 

「山の上ホテル」は初めて勤めた職場です。

 

料理の基本を叩き込まれた場所でもあります。

 

退職してから12年も経っていますが、つい先日まで働いていたように当時を思い出します。

 

その数年後には経営者が代わり、知っている人もかなり少なくなってしまったようでした。

 

東京へ行く機会も数回ありましたが、そうなってしまうと、足も遠のきます。

 

坂の下からホテルの姿を見たくらいで、館内に入ることはありませんでした。

 

しかし17年も勤めたホテルなので、色々な思い出があります。

 

新入社員の同期は50人ほどいたと思います。

 

その同期たちも、3年後には半分近く、5年でその半分、10年で5人、そして僕が辞めるときは2人でした。

 

それくらい入れ替わりの激しいところです。

 

伝統のあるホテル、長年利用されているお客様も多く、そうしたお客様も安心するような長年勤めている「ホテルの顔、ホテルの生き字引」のような従業員の方もいました。

 

料理の世界はとても厳しい世界でした。(こんな話をし始めると終わらなくなるのでやめておきます・・・)

 

料理もさることながら、精神修行していたような・・・(汗)

 

初めは宴会、レストラン、ルームサービス等を担当する、大きな調理場の配属となりました。

 

その後1年間休職してフランスへ行きました。

 

帰国後ホテルに戻り、すぐにステーキ部門への異動となりました。

 

そこでは色々な経験をさせてもらいました。

 

特にお客様の前でステーキや魚介を焼くというのは、人前で料理をすることの少ない調理人にとっては本当によい経験でした。

 

もちろん大変なこともありました・・・

 

普段会うことのできないような方々ともお話する機会がありました。

 

「山の上ホテル」という言葉を聞くだけで、良い思い出も、悪い思い出も、たくさんの思い出が頭の中を駆け巡ります。

 

今回は建物の老朽化に伴い、全館休業するということです。

 

再開の予定は決まっていないということが気になります。

 

しかし、これほど多くのホテルのファンの方がいらっしゃること、そして大きく話題となることに、山の上ホテルの存在の大きさを感じました。

 

再開のニュースを心より期待して待っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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