みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
そろそろお正月気分もなくなってきた頃だと思います。
みなさん、「お餅」は食べましたか?
お正月のお餅と言えば「鏡餅」ですね。
あまりにも当たり前のように「鏡餅」と言っていますが、
「そもそも鏡餅って何だろう?」「どうして鏡なの?」
そんな疑問も湧いてきます。
歴史をひもといてみると、そもそも鏡餅とは
「神様と人を仲介するもの」
なんだそうです。
1年間の幸せを願う「ハレの日」に神前に捧げた餅を皆で分け合って食べることで、神様からの祝福を受けようという信仰・文化の名残なんです。
つまり、
「鏡餅は神様にお供えしてからいただく尊い餅」
ということです。
実は、「お供え」が鏡餅の別名となっているということなります。
それでは、
なぜ重ねた餅を「鏡餅」と呼ぶようになったのか?
その理由のひとつに、
「丸い餅の形が昔の銅鏡に似ている」
ということがあります。
古来から、鏡は神様が宿るところとされていました。
また、鏡餅の「鏡」は「鑑みる(かんがみる)」という、良い手本や規範に照らして考えるという意味の言葉にあやかり、「かんがみもち」とよぶ音がしだいに変化して鏡餅になったものだとも言われています。
さらに、鏡餅は丸い形は家庭円満を表し、重ねた姿には1年をめでたく重ねるという意味もあるそうです。
鏡餅の起源は、はっきりとした記録はないそうです。
元禄年間のものといわれる書に、丸餅と角餅を重ねた絵が残されており、この頃に起源があるのではないかといわれています。
そのように鏡餅は日本人にとって神様とつながる大切なものなんですね。