みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
みなさんは魚の皮は食べますか?それとも食べませんか?
僕自身は基本的に食べます。
もちろん硬い皮は食べません。
それから状態にもよるかもしれません。
ちゃんと焼けているものならしっかり食べます。
魚は皮と身の間に脂があるので、皮まで食べると美味しいです。
しかし好みもあるので、食べるか食べないかは人それぞれですね。
昔深夜のテレビ番組『タモリ倶楽部』で、魚の皮だけ食べるという企画をやっていたことを思い出します。
ちなみに魚の皮を残すのは、マナー違反ではありませんので、無理に食べる必要はありません。
ある番組で、魚の皮を食べるか食べないかをアンケートしたところ、食べる派がやや優勢でしたが、だいたい半々という結果でした。(アンケートによってばらつきがあるので、参考程度に。)
そんな魚の皮には、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ゼラチン質(コラーゲン)といった栄養が含まれているそうです。
その中のビタミンA、ビタミンB2に関しては、身の部分よりも皮の方によりたくさん含まれているそうです。
特に鮭の皮は化粧品や医療分野でも活用されているほどコラーゲンが豊富なんです。
しかしながら、「鮭の皮は食べ過ぎると血液がドロドロになる」という研究結果も出ています。
魚の皮の部分に多く含まれるオメガ3脂肪酸は、血液中の中性脂肪や余分なコレステロールを減少させる働きがある脂肪酸です。
そのため、血液をサラサラにする効果があります。
しかし、オメガ3脂肪酸は加熱すると過酸化脂肪に変化します。
これは逆に血液を凝固させる効果を持ち、食べ過ぎるとかえって血液がドロドロになるということなんです。
まあ、そんなにたくさん「皮」を食べることもないと思いますが・・・
確かシンガポールかどこかでは、魚の皮がおやつに人気で、スナック菓子みたいになって売っているのを見たことがありますが、あれはどうなんでしょうかねえ・・・
『鰤の皮喰う馬鹿、鮭の皮喰わぬ馬鹿』
という言葉があるように、皮まで美味しい魚もあればそうでない魚もあります。
洋食では魚を焼く時は皮からが基本です。
バリッと焼くように心がけていますが、少し置いておくと柔らかくなったりして・・・
僕が、
「あ〜・・・」とか「せっかく上手く焼いたのに・・・」
などとブツブツ言っているとスタッフ「K」は、
「またなんか言ってるわ・・・」
と呆れてます・・・
そんな魚の皮一枚に一喜一憂。
料理人ならわかってくれると思いますが・・・