みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
「一汁三菜」
聞いたことある言葉だと思います。
これは和食の基本といわれています。
日本人の主食である「ご飯」に、「汁物」と3つの「菜(おかず)」を組み合わせた献立です。
これには数えられていませんが、「香の物(漬け物)」も大切な一品ですね。
古来の日本では奇数がめでたい数字とされ、反対に偶数を使うことは避けられていました。
特に四は「死」を連想するため数えないようになったとされています。
このため「香の物」は「三菜」に含まないようになりました。
その考えが現在まで続いているということなんです。
僕自身、漬け物が大好きなので、ご飯と漬け物だけでも良いくらいですが・・・(笑)
また、汁物にあたる「味噌汁」を具だくさんにすれば、一汁一菜でも良いかもしれませんね。
三菜は基本的に「主菜が1品」と「副菜が2品」とされています。
主菜は一般的に、動物性や植物性のたんぱく質である肉、魚、卵、大豆製品などを使い、血や筋肉などの身体をつくるものにあたります。
副菜は、ビタミン、ミネラル、食物繊維などを含む緑黄色野菜、淡色野菜、豆、芋、海藻、キノコなどで、体の調子を整えるものが使われます。
野菜の摂取量が不足しがちなので、意識的に取り入れると良いと思います。
元々は鎌倉時代に禅寺で、質素倹約を重視した食事の形式として「一汁一菜」という形式が取られていました。
その中で、特別な日や来客時には「一汁三菜」にしていたそうです。
これが一般の人々にも広まり、一汁三菜が日本の伝統的な日常の食事形態として定着したんです。
あまり考え過ぎてもよくありませんが、この「一汁三菜」を頭の片隅に入れておけば、バランスの良い食事をとることができると思います。
ただ、食べ過ぎは注意ですけど・・・(汗)