みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
この時期、赤い小さな実が目を引く植物があります。
南天です。
クリスマスからお正月にかけての飾り物にもよく使われますね。
スタッフ「K」の飾る生け花にもよく使われます。
平安時代に中国から渡ってきて以来、鎮咳の生薬や縁起物の木として親しまれてきた植物です。
のど飴の名称でも有名ですね。
南天の赤い実は咳止め、下熱、体を健康にする働きがあります。
乾燥させておいて、それを煎じて飲むことで様々な炎症を抑えてくれます。
「南天」=「難転」
難が転じて福となす
という意味の言葉に通じることから、縁起木としても人気があります。
戦国時代には、武士の鎧びつ(鎧を入れておく蓋付きの箱)に南天の葉を収め、出陣の折には枝を床に差し、勝利を祈ったそうです。
お正月の掛け軸には水仙と南天を描いた「天仙図」が縁起物として好まれたようです。
江戸時代のはどこの家にも南天が火災よけとして玄関前にも植えられるようになりました。
そんな南天は、現在では40種類あるそうです。
赤い実の他に白い実をつける品種や紅葉がキレイな品種もあるそうですよ。