みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
柑橘類の多い季節に、赤いイチゴは店頭でも目を引きますね。
そんなイチゴを食べる時に使った「イチゴ用のスプーン」を知っていますか?
知っているのは40代以上くらいの人になるのかなあ・・・?
今の若い子は知らないようですね。
もちろん僕の家にもありましたし、小学生の頃は使っていました。
スプーンの先の下の部分が平たくなっていて、イチゴの表面のようにつぶつぶの模様が付いていましたね。
どうでしょう?思い出していただけましたか?
そのスプーンの先でイチゴをつぶして食べます。
そこに牛乳や砂糖をかけたりします。
また、練乳をかけて食べることもありましたが、そんな時はすごく贅沢している気分になりました!(笑)
イチゴ狩りをしても、練乳をつけて食べてましたよね。
しかし、最近はそんなこともしなくなりましたし、「イチゴ用のスプーン」も家庭では見なくなりました。
というのも、これには訳があるんです。
そもそも、昔はイチゴをつぶして牛乳に浸して食べたり、砂糖をかけて食べたりしていました。
これは、昔のイチゴは酸っぱかったからなんです。
現在市場に出回っているイチゴは品種改良が進んだために、そのまま食べても十分に甘く、糖度の高い品種も多くあります。
そのせいもあり、今ではそのまま食べることが多くなりました。
食器の生産で有名な新潟県燕市では、最盛期には年間30万本ほど生産していたイチゴ用スプーンも、今では数百本にまで減少してしまいました。
しかし、現在も無くなったわけではなく、生産は続けているそうです。
そして現在は離乳食を作るために使われているようです。
離乳食を作るために、ものをつぶすのに使っているそうです。
「イチゴ用のスプーン」を知らないと、そういう柄なのかなあと思ってしまうかもしれませんね。
イチゴ用のスプーンの写真ではありませんが・・・