高浜市でランチが自慢のカフェ:salutサリュー

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干し椎茸が品薄続きで高騰か?!

みなさんこんにちは。シェフ「H」です。

 

椎茸は干すことで、よりうま味が増します。

 

「切り干し大根」や「干し芋」、魚の干物もそうですね。

 

干し椎茸は色々な料理の脇役のような存在ですが、そのおかげで料理がより一層美味しくなります。

 

僕が大好きな食材のひとつです。

 

しかしながら、国産品は高いです。

 

その中でも「どんこ」と呼ばれるものは高級品です。

 

そんな「干し椎茸」は「乾椎茸」ともいいます。

 

国内生産量の低迷が深刻化する乾物原料です。

 

もちろん乾椎茸もその1つです。

 

2011年の福島原発事故による影響から、東日本で出荷の制限や自粛が続いたことを契機に、かつて一大産地だった岩手県や栃木県をはじめ、東日本の生産量が今ではかつての4割程度にまで激減しているんです。

 

また、大分や愛媛、宮崎を中心とした西日本の産地でも生産者の高齢化や後継者難などから、この15年ほどで国内生産量はほぼ半減しました。

 

近年、高齢生産者の引退が進み、生産量が減っているそうです。

 

そのため、相場がかなり高騰しているんです。

 

去年の同じ時期と比べて単価が30%は上がっています。

 

全国生産量の3分の1強を占める主産地の大分県では、単価が前年同期のほぼ1.6倍のもなりました。

 

輸入品に関しては、多くが中国産と香港産であり、輸入量は前年比98.7%と微減しましたが、ここ10年では15%減少しています。

 

干し椎茸は和食には欠かせない食材のひとつです。

 

食べるだけでなく、戻し汁は出汁にもなります。

 

「乾椎茸」は、あまり注目されることの少ない食材かもしれませんが、他にもこうした食材の減少がこれからも増えていくと思われます。

 

10年後には、思わぬ食材が危機を迎えるかもしれません・・・

 

写真はマッシュルームです。

 

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