高浜市でランチが自慢のカフェ:salutサリュー

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女性の料理人が少ない理由

みなさんこんにちは。シェフ「H」です。

 

先日「2019年の出生数が90万人を割った」というニュースを耳にしました。

 

僕はいわゆる「団塊ジュニア」と言われる世代です。

 

出生数は今の倍以上の200万人くらいでした。

 

そのニュースを聞いて、ふと思いました。

 

「そうかあ。それじゃあ増々料理人の成り手が少なくなるよな。」

 

「女性がもっと活躍できる環境ならいいのに・・・」

 

「そういえば、昔から料理に世界は男性社会だよな。」

 

「一緒に働いてた『Jちゃん』元気かなあ?」

 

と、そのニュースから、女性の料理人が少ない理由を考えてみるに至りました。

 

ホテル時代に一緒に働いた女性の料理人がいます。

 

『J』ちゃんです。

 

彼女は調理師学校を出て、ホテルに調理師として就職しました。

 

いくつかある調理場の中でも、働きやすそうな部署に配属されたようです。

 

僕は違う調理場にいましたが、異動で彼女のいる調理場に配属になりました。

 

身長は150センチちょっとくらいの小柄な女性でした。

 

キビキビ動いて、きちんと仕事をしていました。

 

さすがに手が届かない高いところの物は取ってもらったりしていましたが、その他重い鍋やフライパンも持ち上げていました。

 

「最初は寸胴持てなかったんですよ。」

 

「でも働いているうちに持てるようになりました。腕も太くなりましたよ!!」

 

と苦笑いでした。

 

料理人の仕事はハードです。

 

朝早くから夜遅くまで。

 

立ちっぱなしで、休憩も少ない。

 

夏はものすごい暑さの中で働かなければいけないですし、力仕事もあります。

 

切り傷や火傷もつきものです。

 

男性でもキツいのに、女性ならなおさらだと思います。

 

強い意志と体力が男性より必要となるかもしれません。

 

そんな中でも彼女は頑張っていました。

 

サービスの同期の女の子が、休憩を取っていたり、自分より遅く出勤して早く退社することは当たり前でした。

 

彼女にとっては、それを横目で見ているのはとても辛いことだったと思います。

 

女性の料理人が男性に劣ることは「力仕事」くらいで、他はむしろ男性より優れているところが多いかもしれません。

 

仕事はきれいで、整理整頓もきちんとしている。

 

盛りつけも男性には無い感性を持っているし、きれいにします。

 

そして何より一緒に働いて思ったのが、「場が和む」ことです。

 

男ばかりのむさ苦しい現場に、一人女性がいるだけで全然雰囲気が変わります。

 

こちらとしては男性と同じように接する訳にはいかないので、少々戸惑うところはあります。

 

が、それは女性の側からしても同じことで、男ばかりの中に自分一人が女性であることは、それを意識してしまうと同じように働けないという気持ちがあったかも知れません。

 

調理場の中では、それほど女性としては扱われないところもありますからね。

 

忙しくなるとみんな必死ですからね!

 

それでもいるだけで何だか「花」があるみたいなんですよね。

 

ほんと、全然違いますよ。雰囲気!

 

何だか長くなってしまったので、続きは次回にということで今日はこのへんで失礼します。

 

 

 

 

 

 

 

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