高浜市でランチが自慢のカフェ:salutサリュー

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女性の料理人が少ない理由の続き

みなさんこんにちは。シェフ「H」です。

 

前回の続きです。

 

調理場に女性がいるだけで全然雰囲気が違うんです。

 

というところでしたね。

 

そして、男性に劣る所は「力仕事」くらいということも言いました。

 

製菓製パンの分野には女性が多くなってきました。

 

カフェなどもかなり多くなってきました。

 

とは言え、相変わらず男性の割合は多いです。

 

が、中には全員女性というお店もあります。

 

それでもやはり女性は少ないです。

 

何が原因か。

 

色々あると思いますが、「結婚」、「出産」ということが大きな要因であることは否めません。

 

雇用する側も、「いずれは結婚して辞めていく」ということが頭にあると思います。

 

ということは、雇う時点で男性より不利になってしまいます。

 

仮に就職したとしても、「結婚して辞めてしまうかも」ということが頭にあると、役職に就くことが難しくなってきます。

 

仮に結婚して続けていても、「妊娠」ということがまたひとつのマイナス要因になってしまいます。

 

どの職場でもよく耳にする話ですが、出産して、育休をとって、復帰したら、「居場所が無かった」「違う部署に異動になった」「立場が低くなった」など・・・

 

また職場復帰しても、子供のことで不定期な休みを取ったり、病気などで急に休まなければならない。

 

定時や、それより前に退社しなければならなかったりと、母親の役割は大きく本当に大変です。

 

また男性と違い、体調の変化が大きかったりします。

 

と考えると、体力勝負のところがある料理人という仕事に従事していくことは、女性に取ってかなり難しいのが現実です。

 

しかし、優秀な才能がそのようなことでなくなってしまうのは非常に残念です。

 

今後もっと改善が必要だと思います。

 

料理人の世界は古い考えが残っている男性社会のひとつだと思います。

 

これからどうしていけばよいのかは、難しいことで、どうしたらよいのかわかりません。

 

が、女性が働きやすい環境を作っていくこと、もっと女性を積極的に採用していく。

 

その中でよく話をしてより良い環境を作り改善していく。

 

言葉でいうほど簡単ではありませんが、料理人の世界を衰退させない為には女性の力をもっと取り入れていかなければいけないと思います。

 

 

女性で料理長をしている人は、本当に少ないです。

 

海外に目を向けると、女性料理長は日本より多いですがそれでもかなり少ないです。

 

その中で料理研究家や、料理教室を開いている方は本当に多いです。

 

給食や、総菜売り場等で働いている女性も多いです。

 

が、ホテルやレストランなどで料理人として働いている女性は僅かです。

 

それほどキツいんです。

 

これからは女性ばかりではなく男性も少なくなってくるのではと勝手に心配しています。

 

女性の問題の他にも、「料理人」に対する「労働対価」が低いのは問題だと思っています。

 

本当にクタクタになるまで働いても、同年代の他の職の給料と比べて低いです。

 

これでは成り手は少なくなる一方だと思います。

 

看護師や介護士などこれからもっと必要性が高くなる職であってもまだまだ賃金は低いとされています。

 

料理人もみんな誇りを持って働いていると思いますが、賃金が低いとどうしても「社会的地位」みたいなものがが低く見られがちです。

 

僕はなりたくてなった職業です。

 

でも給料が低かったり、社会からの待遇と言ったらいいのか、印象とでも言ったらいいのか、そこがまだまだ低いと思っています。

 

その感じが嫌だなあと思っています。

 

どう表現したらいいのか、言葉足らずですが、もっと「料理人」の地位向上の為に何か出来ないものかと思っています。

 

ちょっと道が外れたかもしれませんが、そんなことを考えている人が一人でもいてくれることを願っています。

 

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