高浜市でランチが自慢のカフェ:salutサリュー

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「いっせーので!」はフランス語だった!の続き

みなさんこんにちは。シェフ「H」です。

 

前回「いっせーの」というかけ声はフランス語の「hisser イセー」(引き上げるという意味)が語源ということを書いていきました。

 

このことについて少し調べたら、どのような経緯で使われるようになったかが分かりました。

 

明治時代に話はさかのぼります。

 

明治政府が軍隊を作ったとき、ヨーロッパ諸国をお手本にしました。

 

その中で海軍はフランスの真似をしたそうです。

 

帆船の帆を張るとき、ロープを引きながら皆がかけ声を出していました。

 

「イセー!イセー!」

 

そして、このかけ声も真似をして海軍用語として取り入れたようです。

 

そんな「かけ声」が、実は外国語が語源のものが多く、調べると結構興味深いので、今回は他の「かけ声」についても書いていこうと思います。

 

伝統的な日本の祭りのルーツには、イスラエル民族が関わっていたという説があるんだそうです。

 

彼らが用いたヘブライ語が日本語的な発音になって、現在に残っているのではないかと言われています。

 

#「イヨイショ(ヨイショ)」の語源はヘブライ語の「イエシュア」です。

 

意味は「救い」で、日本語的な発音になり「イヨイショ」→さらに変化して「ヨイショ」というかけ声になりました。

 

「救ってください」[無事に、成し遂げられますように]という意味で用いられているかけ声です。

 

#ドッコイショ(ヨッコイショ)の語源はヘブライ語の「ドッコイシャ」です。

 

意味は「救いの押して」で、この言葉の語源は同じヘブライ語の「ドケッイシュ」意味は「救い主よ、苦しみを終わらせてください」です。

 

ドッコイショは「救い主よ、救ってください」(救ってください。無事に成し遂げられますように)という意味で用いられる掛け声です。

 

*ドッコイショにはもう1つ語源があります。

 

その他色々な語源の掛け声がたくさんあるので、一部を紹介します。

 

#イヨー :「祝おう」が転じて「いよー」という掛け声になりました。

 

#エイエイオー :「エイ」は「鋭(えい)」意味『勢いが激しく、勇ましい』

「オー」は「応(おう)」意味『承知すること』

 

戦国時代、大将が「エイエイ」と声をかけ、軍勢が「オー」と応えたのが始まりです。

 

「みんなで、勇ましく(激しく)戦うぞ」という意味で用いられる掛け声です。

 

#フレー フレー :語源は英語の「hurray(フレイ)」です。

 

意味は「万歳」で、日本語的な発音になり「フレー」という掛け声になりました。

 

「hurray(フレイ)」には「頑張れ」という意味はありませんが、「頑張れ」(競技者を奮い立たせる)」という意味で用いられるようになったようです。

 

料理に世界では、日本ではあまり掛け声はありません。

 

せいぜい「急げ!」くらいでしょうか。

 

フランスでは、オーダーが入ると「ca marche !」(サマッシュ!)「オーダー入るぞ、準備して!」と声がけします。

 

オーダをシェフが読み上げ終えると、分かりましたということで「oi chef!」(ウイ、シェフ!)と答えます。

 

また料理を出す時は、サービスを呼ぶに「honore vous」(オノレヴ)「あなたに敬意を表します(お願いします)」と言います。

 

またシェフはよく、「depeche!」(デペッシュ!)「急げ」、「alle!」(アレ!)「行け!急げ!」、「vas-y!」(ヴァジー!)「行け!がんばれ!」と言って、皆に声をかけ急がせます。

 

こんなことを書いていたら、昔を思い出しました。

 

わからないフランス語の世界で、全神経を体中に張り巡らしていた緊張感!

 

「言葉の分かる日本って、それだけで楽だ」と感じていました。

 

こうした調理場で使う短い言葉や、教科書では出てこないスラングはすぐ覚えます。

 

短い間でしたが、体に染み付いたそういった「言葉」は今でも忘れていません。

 

杉浦 秀樹

 

 

 

 

 

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