みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
「ブイヨン」って聞いたことありますか?
四角いキューブ状とか顆粒のものとかじゃないですよ。
「ブイヨン」は「鶏の出し汁」です。
鶏ガラと香味野菜(玉ねぎ、人参、セロリなど)で取る出し汁です。
写真のような大きい寸胴で出汁を取ります。(写真はカレー用です。)
和食でいう「かつお出汁」のような基本となる出し汁です。
中華料理ではよく「もみじ」を使います。
「もみじ」と言っても葉っぱではありません。
「鶏の足先」です。
出汁やコラーゲンを取ることができます。
洋食では他にも「フォンドヴォー」が有名ですね。
「フォンドヴォー」って何だと思いますか?
フォンは「出汁」、ヴォーは「仔牛」なんです。
なので、「仔牛の出汁」という意味です。
仔牛の骨を焼いて、香味野菜も焼いて、トマトとトマトペーストを入れ煮込んでいきます。
量にもよりますが、直径45〜60センチの寸胴で、8〜10時間くらいは煮込んでいきます。
話しは戻りまして、「ブイヨン」でしたね。
ブイヨンは鶏ガラを血抜きをして、よく洗い、一度熱湯に通します。
汚れや臭みを落とすためです。
新鮮なガラであれば、そのままでもいいと思います。
熱湯に通したら、また水洗いをして汚れや血を落とします。
水から茹でて、沸騰してアクが出てきたらキレイに取ります。
それから香味野菜を入れます。
始めから野菜を入れないのは、アクが野菜に付いてしまうのを防ぐためです。
後は常に沸騰している状態で弱火にして、アクをしっかり取り除いていきます。
何だか聞いているだけで大変そうですよね。
だからスープが命のラーメン屋さんなんかは、出汁取りにかなり気を使っていると思います。
「白湯スープ」や「トンコツスープ」などは常にガンガンに沸騰させて濁らせますが、ブイヨンは澄んだ出し汁なので、火加減にも注意しながらアクも取って、澄んだ出し汁を取ります。
カレーなどに使うようなら、少しくらい濁っていてもかまいませんが・・・
お家でも、くず野菜や野菜の皮などを取っておいて、水に入れて煮出せば、おいしい野菜のだし汁ができますよ。
さて、前回生け花の紹介で「パイナップル」と書いた物は、実は「パイナップル」ではないことがわかりましたので訂正します。
これです。
アップにすると、
パイナップルですよね!
調べてみたら、「パイナップルリリー」(ユーコスミ)という花でした!
すいません・・・
花の形がパイナップルように見えることから、英名でパイナップルリリーという名前がつけられたようです。
本当はこの状態から花が咲くようです。
面白い花と言えば、お店の裏手にある「アガパンサス」という花も独特です。
こんな花です。
薄紫がキレイな花ですよ。