高浜市でランチが自慢のカフェ:salutサリュー

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料理に正解はありません・・・

みなさんこんにちは。シェフ「H」です。

 

「料理に正解はありません」

 

なんだか偉そうですね・・・

 

料理に正解は無いということを何となく意識し始めたのは最近です。

 

「言ってることよくわかんないんだけど」

 

と言われそうです。

 

僕はフランス料理(西洋料理)の料理人として働いてきたので、西洋料理を例にとって書いていきたいと思います。

 

例えば「ハンバーグ」です。

 

みなさんどんな作り方をしますか?

 

それはどこで教わりましたか?

 

100人に同じ材料でハンバーグを作ってもらうと、きっと全く同じものは無く、100種類のハンバーグができると思います。

 

どの作り方が正解か?

 

そう言われると、全てが正解だと思います。

 

それぞれがハンバーグだと思います。

 

人それぞれ味覚は違います。

 

好きな味と嫌いな味があります。

 

美味しくないと言われるハンバーグも、他の人にとっては美味しいハンバーグかもしれません。

 

ただ、全ての料理には美味しくなる「コツ」があると思います。

 

ちょっとしたことです。

 

そういったことを知ることで、もっとおいしいハンバーグになるとは思います。

 

それでは、「有名ハンバーグ店のハンバーグ」と「母親の作ったハンバーグ」。

 

どちらが美味しいかと言われると、「有名ハンバーグ店のハンバーグ」という人が多いかもしれません。

 

しかし、どちらが好きかと言われると、「母親の作ったハンバーグ」の方が好きという人に方が多いかもしれません。

 

どちらも同じハンバーグ。

 

作り方や材料は全く違うと思います。

 

作り方の正解はどっち?

 

どちらも正解ですね。

 

フランス料理の基本はあります。

 

例えば「玉ねぎをみじん切りにして炒める」

 

と書いてあるとします。

 

みじん切りの玉ねぎを油を敷いた鍋で炒めればいい、と理解します。

 

実は文字だけで理解しようとするとそれは無限大になります。

 

例えば、みじん切りの大きさは?

 

使う鍋は?

 

どんな油?もしかしてバター?

 

どれくらいの火加減?

 

色づかせていいの?ダメなの?

 

などなど・・・

 

どれか1つ違っても、仕上がりは違います。

 

有名シェフの本で、「若鶏のフリカッセ」という料理が載っているとします。

 

100人いたら100種類の「若鶏のフリカッセ」ができます。

 

全て違う作り方をしています。

 

色々な本を見ていた僕は、どれが正解かわからなくなりました。

 

使う材料や作り方だけ見ると、だいたい同じ。

 

でも、仕上がりはみんな違う。

 

ちゃんと本を読むと、そのシェフの考え方が料理に反映していることがわかりました。。

 

「このシェフはこういう考えなんだ」

 

そんなことが面白くて色んな本を読んでいました。

 

フランス料理は時代が進むにつれ、より軽く、より新鮮、素材を生かす方向へ行きました。

 

なので、自分が料理を勉強し始めた時の料理が基礎となることがあります。

 

しかし、10年、20年も経つと、同じ料理でも少しずつ変わってきます。

 

常に勉強していないと時代遅れになります。

 

老舗の料理店においても、同じ料理が実は時代と共に変化していた、ということをよく聞きます。

 

昔の本に書かれていたことは、その当時では最新の情報です。

 

「これが本当の◯◯だ」と言って、昔の作り方でその当時のように作ってもそれは多分現代には受け入れられないものかもしれません。

 

どれが正解か?

 

どれも間違いではありません。

 

しかしそんな昔の料理を学ぶことも大切だと思います。

 

どれが正解か?

 

そんな正解探しをずっとしていたような気がします。

 

最近は「正解は無いのかな」なんて思うようになってきました。

 

「美味しいのが正解」みたいな思いもありましたが、なんだかそれは間違いかななんて思います。

 

料理は人それぞれの考えが反映されています。

 

だからもっと自信を持って作っていきたい。

 

そう思うようになりました。

 

ちょっとマジメ臭くなりましたね・・・

 

 

 

 

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