みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
みなさんは、「ソース」と言ったら何を思い浮かべますか?
「ウスターソース」
という方が多いのではないでしょうか?
僕も小さい頃から家では「ソース」と言ったら「ウスターソース」のことでした。
バイト先のフランス料理店で賄いの時に、
「ソースありますか?」
とシェフに尋ねると、
「ソースって何ソース?」
と言われて、この世界では「ソース」は「ソース」じゃないということを知りました。
今では僕もそうですが、同じように、
「ソースありますか?」
と尋ねられたら、
「ソースって何ソース?」
と答えると思います。
フレンチやイタリアンにはたくさんの種類の「ソース」と言われるものがあります。
なので「ウスターソース」ときちんと言わないとわかりません。
そんな「ウスターソース」の原点とも言えるソースをご存知でしょうか?
「リーペリンソース」です。
イギリス・ウスターシャー地方の薬剤師リー氏とペリン氏によって完成されたと言われています。
誕生したのは1830年代まで遡りますが、今だにレシピは公開されていません。
コカコーラやケンタッキーフライドチキンのようですね。
日本のウスターソースはどちらかと言うと甘口ですが、リーペリンソースはピリッと辛口で酸味もあります。
なので日本のウスターソースのように使うと、
「ん?なんか美味しくないなあ」
と感じるかもしれません。
僕もホテル時代に初めて目にして、
「リーペリンソース?何だこれ?」
と思いました。
今のようにスマホで検索してすぐ出てくる時代ではなかったので、自分で調べました。
小さめのビンにオレンジ色のラベルが目印です。
検索するとすぐに出てくると思います。
ウスターソースの原点を一度試してみてはどうですか?
僕が物心ついたころの食卓には「ウスターソース」は欠かせない調味料の1つでした。
祖父や父親は、色々なものにこの「ウスターソース」をかけていました。
僕と同世代の方の親は、たぶん多くの人がそうだったと思います。
僕の家では、カレーライス、コロッケ、海老フライ、ハンバーグ、天ぷら、目玉焼き・・・
何でもとは言わないですが、ウスターソースの出番は多かったような気がします。
僕も真似をして何でもかけていました。
大人になって、濃度のある「とんかつソース」や海老フライには「タルタルソース」など、色々浮気はしましたが、最近は「原点回帰」して、ウスターソースの美味しさにあらためて気付きました。
海老フライに久しぶりにウスターソースをかけて食べたら、あら不思議!
「こんなに美味しかったっけ!」
とウスターソースがまたまた好きになりました。
いろいろと美味しいウスターソースはありますが、やはり地元のこれが一番かなあ・・・(笑)