みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
お店の玄関前には『ヤマボウシ』の木があり、現在白く綺麗な花を咲かせています。
『ハナミズキ』の仲間なので、よく似た感じの花です。
初夏の6月〜7月頃に毎年この白い花を咲かせます。
他にこの時期に白い花を咲かせる木が無いので、白く花を咲かせている木を見つけたら、それは『ヤマボウシ』だと思います。
遠くからでもよくわかる綺麗な白い色です。
「花」と散々言っておきながら、実はこの白いのは「花」ではないんです・・・
実はこれは『総苞片(そうほうへん)』という、花を包むように存在する葉なんです。
「花」はどこにあるかというと、この『総苞片』の中心に30前後の小花が集まって咲いているんです。
本当は「葉」ですが、一般的に便宜上「花びら」と呼ばれています。
イチゴの「実」と呼ばれているのは、本当は「実」では無いみたいなものですね。
「ヤマボウシ」は「山法師」と書きます。
中心に球状に集まって咲く花を僧侶の頭、白い総苞片をその頭巾に見立て、頭巾を被った僧のようだということで「山法師(ヤマボウシ)」となったようです。
この木は、春は新緑に、夏はしっかりとした濃いグリーンの葉、秋は鮮やかな紅葉と、季節ごとに色を変えていくのも楽しみのひとつです。
また秋には小さな実も付けるんです。
冬は本当に枯れたように寂しい茶色の葉を付けて、建物の壁と同化してしまっているようになっています。
せっかく綺麗に咲いているので、お店の前を通る時でもよく見えますから、ちらっと見てやってくださいね。
ちなみに今年2月上旬の「ヤマボウシ」です。(左がハナミズキです)