みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
サリューのハンバーグは現在牛肉の粗挽きと細引きを混ぜ合わせて作っています。
開店からしばらくは、粗挽きで作っていました。
粗挽きには粗挽きのいいところがあります。
「お肉感」がよく感じられ、「お肉を食べてる」って感じがします。
僕もその感じが良くて作っていました。
しかしながら、粗挽きってつながりにくいんですよ。
細引きはその点つながりいやすいです。
くっつきやすいということですね。
いっそ「つなぎ」無しのお肉のみで作ろうとも思ったんですが、やはりお客様あってのお店ですからね。
みなさんが「ハンバーグ」と言ったらどんなものを想像するか、また食べたいのかも考えなければいけません。
ということで、粗挽きで「つなぎ」も入れてハンバーグらしく作っていました。
本当は包丁で刻んだような極粗挽きの、つなぎも使わない、いわゆる「ジャーマンハンバーグ」を目指していたんですが・・・
たまにこの「ジャーマンハンバーグ」をお出ししていました。
仕込みが大変で原価もかかるため(裏話ですが)、たまに目玉商品的にお出ししていました。
美味しいんですよ!
最近作ってないなあ・・・
すいません、話を戻します。
その粗挽きハンバーグは肉汁が流れ出てしまうことも多く、どうしたらいいか色々と試行錯誤していましたが、結局細引きも混ぜることで落ち着きました。
お肉感を出しながら、ハンバーグ感を出していくといったイメージです。
何だかわかりづらい話ですね・・・
今お出ししている「煮込みハンバーグ」は合い挽き肉の細引きを使っているので、よりみなさんが想像すハンバーグになっていると思います。
牛肉の粗挽きハンバーグでも煮込みを作ってみたんですが、ジューシー感が思ったより少なくなりました。
合い挽きの細引きで作ったところ、ジューシーで美味しくできたので「これだな!」ということになりました。
「ハンバーグ作れるか?」
『作れます』
「じゃあ作ってくれ」
『わかりました』
と渡されたのは牛肉の塊!
これはフランスでの話です。
フランスでは日本の「ハンバーグ」みたいなものは無く、「ステーク・アッシェ(steak hache)」というものがフランス版ハンバーグです。
と言っても、牛肉を細かく切って、玉ねぎのみじん切りを入れて、塩こしょうのみです!
シンプルです。
肉の塊を細かくして、塊の戻したみたいな・・・
初めは、
「なんだ、ハンバーグじゃないじゃん・・・」
と思っていましたが、
それに慣れると、シンプルで美味しいと思うようになりました。
今は「煮込みハンバーグ」の方が人気が出てよく出るようになりました。
でもやはり香ばしく焼いてあるハンバーグの方が好きというお客様もたくさんいます。
そんな中、最近気になるのは「牛肉の値上がり」ですね・・・