みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
毎年毎年色々なダイエット法が出てきますね。
最近ではもう聞き慣れた「糖質制限ダイエット」が一番有名ですかねえ。
炭水化物、甘いものなどの糖質を多く含む食品を制限し、短期間で体重を落とす方法として人気です。
しかし近頃では、こうした極端な糖質制限は、一時的には体重が減っても、リバウンドし、かえって太りやすくなる恐れがあると言われています。
「ご飯(お米)を食べると太る」
と思われています。
これは、
「ご飯1膳は角砂糖15個分と同じ」
なんていう文言をよく見かけるためかもしれません。
確かに糖質の計算をするとそうなるんですが、どうやら「お米」と「砂糖」では、身体への影響はまったく違うようなんです。
ここから少し専門的な話になります。
「糖質」の基本となる一番小さい単位が「単糖類」です。
「ブドウ糖」や「果糖」がそれに当たります。
分子が小さいので、最も吸収されやすく素早くエネルギーになります。
その「単糖類」が2つ結合したものが「二糖類」です。
砂糖はブドウ糖が2つ結合した「ショ糖」で、二糖類の代表的なものです。
ブドウ糖に分解されてから吸収される分、単糖類よりは時間がかかりますが、それでも素早く吸収されます。
「単糖類」「二糖類」は糖質の中でも「糖類」に分類され、肥満や糖尿病にもつながるので、取りすぎ注意の糖質です。
一方で、ご飯に含まれる糖質(でんぷん)は、単糖類がたくさん結合した「多糖類」です。
体内に吸収されるまでに、咀嚼されて、消化酵素によって単糖類まで分解される過程があるので、血糖値が上がり方は糖類に比べて緩やかになります。
「ご飯・パン(主食)は食べない」
「おかずならたくさん食べても大丈夫」
みたいな主食を抜くような極端な糖質制限は、一時的には体重は減っても、リバウンドしてしまうことが多いようです。
「糖質」は、身体を動かし筋肉を保つための大切なエネルギー源です。
極端な糖質制限をすると、身体を動かすためにのエネルギーが不足し、空腹感、疲労感に襲われるんだそうです。
そうなると精神的にもストレスが大きく、挫折やリバウンドの原因となってしまいます。
エネルギーが不足した状態では、筋肉を分解してエネルギーを捻出しようとするため、筋肉が減って基礎代謝が低下し、逆に痩せにくい身体になってしまうということです。
そこで最近注目されているのが「お米」なんです。
ダイエット中は「食べてはいけない」と思われていた「お米」を、今度は「食べよう」と言っているんです。
「え〜・・・」
ですよね。
お米は、血糖値の上下が緩やかで、腹持ちがよく,実は健康的な食材なんです。
ダイエットには禁物とされていた炭水化物の「ご飯」が、悪者から正義の味方になってしまいました。
そこで注目されているのが「おにぎり」なんです。
具材を工夫すれば、栄養のバランスのとれた優秀なダイエットメニューになるということなんです。
玄米やもち麦、雑穀入りのご飯を使えば、さらに健康的と言えるかもしれませんね。
極端な糖質制限や食べないダイエットと違い、空腹感、疲労感、イライラ感などのストレスが少なく、負担を感じずに取り組むことができる、ということです。
今度は「おにぎりダイエット」なるものが話題になるかもしれませんね。