みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
前回「ロマネスコ」という野菜を紹介しました。
「最近よく目にするけど、どんな野菜かわからない」
という方も多いかと思います。
また、
「見た目がちょっと変わっているから手に取りづらい」
なんていう方もいるかもしれませんね。
ロマネスコは、イタリアのローマもしくはドイツで16世紀頃から作られるようになった野菜です。
ブロッコリーとカリフラワーを掛け合わせて作られた、カリフラワーのの変種といわれていたり、ぶろっこりーやカリフラワーの起源という説もあります。
諸説ありますが、誕生の経緯はハッキリとしていないようです。
味はブロッコリーに近く、食感はカリフラワーに近い感じの、ちょうどブロッコリーとカリフラワーの中間というような野菜です。
扱いも同じく、茹でたり、焼いたり、パスタ、ピザ、スープ、グラタンなど何にでも合う野菜ですよ。
そんなロマネスコの最大の特徴は、やはりその形ですね。
サンゴ礁みたいと言えばいいですが、僕が言うのもなんですが、食べもっぽくない形ですよね・・・
オブジェみたいな・・・
蕾が集まった「花蕾(からい)」は、全体でも螺旋形を描いていますが、1つ1つの塊を見ても同じように螺旋形を描いています。
これは「フラクタル(自己相似)」と呼ばれる幾何学の構造なんです。
このフラクタルが特にわかりやすいのが「ロマネスコ」とされています。
自然のものって、本当に不思議な形をしていますよね。
話が少しそれますが、螺旋形で思い出すのが「ひまわり」です。
「え?ひまわりの何が?」
ひまわりの種って螺旋状に並んでいるんですよ。
実はその螺旋状の配列には規則があるんです。
1・左回りに21列、右回りに34列
2・左回りに34列、右回りに55列
3・左回りに55列、右回りに89列
この3種類のどれかになっています。
これは「フィボナッチ数列」という、『前の2つの数を加えると次の数になる』という法則がある数列なんです。
1 1 2 3 5 8 13 21 34 55 89 144 233・・・
同じ面積の円の中に最も多く種ができるように並んでいるんです。
色々な花の花びらの数、松ぼっくりの螺旋、木の枝の付き方などなど、自然界のは「フィボナッチ数列」で溢れています。
日テレのアナウンサー(もうすぐ退職)の桝さんも
「自然界で数式で表せないものはない」
と言っていたそうです。
ということで、ロマネスコにチャレンジしてみてください。
その前によ〜く見てくださいね。
しばらく見入ってしまいますよ!