みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
『料理の秘訣は「塩加減」』
と言われます。
ごもっともです。
入れ過ぎは塩っぱくて、とても食べられません。
薄いと物足りなくて、食材のおいしさを楽しめません。
料理のレシピを見ると、
「適量」「少々」
などと曖昧な表記で書いてあることも多く、
「どれくらいなの?」
と思ってしまいます。
確かに僕たちも普段は量ったりしないので、「適量」になってしまいますが、みなさんはそこが知りたいところですよね。
前に言ったように、
『料理の秘訣は「塩加減」』
ですから!
そこで、みなさんにお伝えします。
塩は『素材の重さに対して0.8%』です。
例えば120gのお肉なら
120g×0.008=約1g
となります。
これは全ての食材に言えることです。
どうしてなのか?
この塩分濃度は人間の体液の塩分濃度とほぼ同じで、脳が本能的に「おいしい!」と感じる濃度なんです。
と簡単に言っていますが、実はそこがポイントでもあります。
これは「調理後の食材の重さ」なんです。
「やっぱりむずかしそう・・・」
そのあたりの食材の扱い方や見極めが大切になります。
肉の中でも水分が多いものと少ないものでは、火を通す前と後では重さに差が出ます。
肉より魚の方が水分も多いです。
その魚も、もちろん種類によって水分量は違います。
野菜もしかりです。
そこを計算して塩加減を変えていくのがプロですね。
また熱いものは塩を強く感じ、冷たいものは弱く感じるので、どの状態で食べるのかを考えて塩加減を調節します。
慣れてくれば、「味見」をしなくてもだいたいわかりますが、やはり「味見」は大切です。
僕も失敗したからこそ、その大切さを知っています。
「慣れ」は怖いです。
「味見」は大切ですよ。